2009年7月

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7月29日(水)
 退社後、マイケル・ティルソン・トーマス指揮PMFの演奏を聞きにサン
トリーホールへ。PMFは、バーンスタインが若い演奏家の養成のために作
ったオーケストラで、世界各国から若いプレイヤーが参加している。 
 最初にブラスの選抜メンバーでティルソン・トーマス作曲の「ストリート
・ソング」を演奏。シンプルな響きが美しい軽快な曲で、傷のない達者な演
奏だった。
 小休憩をはさんで、いよいよメインのマーラーの5番が始まる。マーラー
の曲は金管の派手なソロが多いが、トランペットとホルンのソロイストはど
ちらも女性で、堅実な演奏を聞かせてくれた。若くて血の毛の多いプレイヤ
ーがそろっているから爆演になるかと思ったが、そうはならなかった。トー
マスがきびきびと細かい指示を常に出しているため、無駄な響きがなく締ま
った印象の演奏になった。それでも、マーラー特有の退廃的なムードという
ものは一切なく、特に三拍子の部分でムードの不足が目立ってしまったかな。
 終演後に演奏家同士が抱き合って泣いたりしているのがかわいくて良かっ
たです。

 ホールを出て、著述家の守屋さんらと中華料理店で食事。
 

7月25日(土)  6時に池袋の東武百貨店内の四川飯店で、イギリス留学中だった英文学の 森岡さんの帰国を祝う会。森岡さんはオペラに詳しい方だが、2年間で何と 250もの公演に行かれたそうだ。チケットの手配のことを考えると、まさ に驚異的な数。バイロイトにも行かれたそうで(音響がすごかったそうだ) 羨ましい限り。本にできないのかな?  著述家の守屋さんご夫妻がお子さんを連れてきていたので、後半は遊び相 手になる。4歳になる子だが、明るく体力もあってかわいい。くたくたにな るまで遊んでしまった。  帰って深夜まで仕事をする。
7月23日(水)  退社後、都立大のジャミンでジャムセッション。プロのトロンボーン奏者 の方が来ていて、すごくうまくて刺激になり参考になった。
7月20日(日)  お昼にヤマハのジャズトランペット教室。だんだん課題が難しくなってき て、ひいひい言いながら吹くことに。今完全にできなくても、いずれ実を結 ぶ時がくるかな? 難しいコードの曲でも、コードに縛られた正確だが流れ の悪い演奏よりは、ハッタリをきかせたスムーズな演奏のほうが、共演者に はピンとくる、という指摘が興味深かった。コードの変化を感覚の深いとこ ろで掴めればそれが一番良いのだが。  レッスンが終わって実家へ。ファミが元気に迎えてくれたので、しばらく 遊んで、それから一緒に庭に出てみる。ファミはしばらくぶりの外の空気に 驚いている様子だったが、すぐに草の匂いを嗅いだり、木に登ったりと、好 奇心旺盛なところを見せた。だが、それほど遠くへは行かず、三十分程する と家に戻ってきた。連れてきた時は家に入るのを嫌がって大暴れしたのに、 もう家が自分の住みかだとわかっている。夜は、両親の布団の上で眠るらし い。後は、爪を切るとかブラッシングをするとかの、基本的な手入れをして やらなければならない。が、ファミは人間は大好きだが、拘束されるのが嫌 いでだっこも好きでない。爪切りを慣れさせるのはちょっと大変かも。夕食 後に土産に買ってきた北海道の生キャラメルを食べる。高いが、舌の上でと ろけるようで確かにおいしい。10時近くまでねこじゃらしで遊んでやって から東京に戻る。
7月19日(土)  午後中仕事をして、夕方から溝口ジャムセッションへ。男性女性のヴォー カリストの人が来ていた。このジャムセションではヴォーカルは珍しいが、 お二人とも上手で、曲の構造をよく把握した歌い方だった。ヴォーカリスト の中には、楽器のプレイヤーは歌に合わせろとばかりの態度を取る人もいる のだが、今日いらした方は音楽を一緒に作り上げていく姿勢が明確で、楽し く演奏できた。居酒屋での二次会でも話が弾み、満足。
7月12日(日)  怪談大賞に投稿された山ほどの作品を読んでから、サルサのライブのため 新宿のレオンへ。  出足が悪いのではないかと心配したが、サルサ・ダンスの教室を兼ねてい る店だけに、ダンス好きの人がどんどん入ってきて、かなり盛況なライブと なった。まあ、それは良かったが、演奏の方はリズムセクションがまだちょ っとギクシャクしていて不完全燃焼という感じ。お客さんは喜んでくれてい たようだが、もっと軽快な演奏を心掛けたいものです。    ビーケーワン怪談大賞のほうは、昨年、審査員の加門七海さんが、怪談に はやはり怖さが必要、と講評で述べたせいか、怪談らしい怪談が集まってき ている。良い作品がたくさん期待できそうだ。  実家で飼い始めた元ノラ猫のファミの様子を昨日見に行ってきた。もうす っかりリラックスしている。お土産の爪とぎ板を前に置くと、すぐ乗っかっ てガリガリやり始めた。もう一つのお土産、先がバッタの形をしているねこ じゃらしを振ると、目の色を変えて反応する。もともと活発な性質で、遊ぶ のが大好きな猫なのだ。かわいいのでずっと相手をしていたが、獲物を狙う この遊びに、ファミは全然飽きないようだ。両親と一緒にご飯を食べていて も、かまってくれとミャオミャオ鳴くので、箸を置いて遊んでは、また食べ る、という具合いになる。すっかり家になじんだようなので、来週あたり、 庭に出してやろうかと思う。
7月4日(土)  疲労のため昼過ぎまで寝て、午後もろもろの雑用をこなす。  夕方から仲間内のセションライブに参加するため馬車道のKing’s  Barへ。既に演奏は始まっていた。トランペッターがぼくを含めて3人き ていて、皆すぐトランペットバトルをやらせたがる。ちょっと困ったが、い ろいろな人の演奏が聴けて、知り合いも増え、楽しめた。こういうセッショ ンはとにかく人の輪が広がるのがいいですね。全部で30人程が出演した。 でも、そろそろ自分のやりたい音楽をバンドでしっかり固めたい想いもある。  11時過ぎまで演奏して疲れ切ったところでお開き。ここのセッションは 何と飲み放題で3000円なのだ。