2010年4月

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4月29日(木)
 ジャムセッションの店、万希が池袋から西新宿に移転したので足を運んで
みた。店というより貸スタジオのような感じで、どうも以前はダンス用の練
習スタジオとして使われていたようだ。広さはそこそこだが、引っ越し作業
が終わりきっていない様子で雑然としていた。きれいにすれば、ミニライブ
もできそうだ。
 客はベースのうまい人とヴォーカルの女性とぼくの三人だけ。相変わらず
だ。まあ、暇を見てまた足を運ぶかな。


4月28日(水)  退社後、下北沢のタウンホールで「TAP DO!ベストコレクション4」 を観る。すぐに退社できなくて10分ちょっと遅刻してしまったのが悔やま れる。  今回の舞台は今までの作品からえりすぐったものを再演したものだが、ど れもちゃんとアレンジし直されていて、新鮮な気持ちで観られた。そして改 めて、みんなタップダンスがうまいのだなと感じた。新メンバーの方(ゲス トかな?)の演技も華があって良かった。  帰りに知り合いのドラマーの方と挨拶。
4月25日(日)  東京都写真美術館に「森村泰昌 20世紀の男たちへの鎮魂」展を見に行 く。森村泰昌は歴史上の有名人(特に女性)に扮した格好で様々な作品を発 表してきたアーチストだが、今回は20世紀の歴史上の男性著名人に扮して いる。ヒトラー、スターリン、チェ=ゲバラなど、政治関連が多いのは特徴 で、言わば森村の歴史観・政治観を示したものと言える。三島由紀夫に変装 してわけのわからない演説をしている姿がおかしい。「独裁者」について、 ヒトラーの扮装で冗談を交えながら延々と語るもの、兵士になって、白旗を あげることを良しとするもの、の二つの映像作品に、考えさせられるものが あった。無論、森村は政治に詳しい人間ではない。政治に仮託して自己の人 生観を語ったものと言えるが、それが素直に出ていて面白かった。
4月24日(土)  昼過ぎに起きる。庭に遊びに来たノラ猫の親子に茹でた鶏を分けてやる。  仕事をし、トランペットの練習をしてから、横浜のKing's Barで知人のラ イブを聞きに行く。ヤマハの原朋直教室で一緒にレッスンを受けている渡辺 さんがリーダーのバンドで、サックス、ギター、ピアノ、ドラム、ベースと う編成。実はサックスの方以外は、皆顔見知りだったりする(笑)。  スタンダードを中心に10曲程やり、アンコールに女性歌手も加わった。 リズムがちょっと走った箇所があったが、全体として堅実な演奏で楽しめた。 渡辺さんらしい律儀な音楽だった。そして渡辺さんオリジナルのバラードが、 コード進行に洒落た工夫があって、とても美しかった。  知っている人の演奏だと、その人の人柄も含めて音楽と思う。それも一つ の聞き方だ。
4月19日(月)  退社後、渋谷のサイトウ・ミュージックスタジオで新バンドの初練習。サ ックス入りのクインテットで、ジョー・ヘンダーソンやウディ・ショウらの 難曲ばかりをやる。テーマの演奏だけでも結構大変だが、ひねったコードが ついているのでアドリブは更に大変。でも2時間一生懸命練習したら何とか イメージは掴めるようになった。ジャズのレギュラーバンドは久々なので個 人練習もきちんとして、次回の練習の時までにはスムーズに演奏できるよう にしたい。バンド名は、ピアノの千葉さんをリーダーにして千葉香織クイン テットとすることにした。  6月12日(土)に、用賀のキンのツボという店でライブを行う予定なの で、よろしければ聞きに来て下さい。
4月18日(日)  ヤマハのトランペット教室へ。新しい方が加わって4人のクラスになった。 ベースラインをトランペットで吹き、隣の人のソロと合わせる練習が面白い。 難しさもあるが、リズムセクションの感覚を養うのにとてもいい。後半は「 Night AND DAY」を譜面を見ずにいきなりアドリブを取る練習。 耳でハーモニーを聞き取った通りにアドリブをすることは、管楽器奏者には 大事なことだ。  終わって、近くの定食屋でさんまを食べ、渋谷の東急で春用のシャツを買 う。帰宅してから、譜面作成ソフト「プリントミュージック」をいじる。な かなか進まない。慣れるまでに結構時間がかかりそうだ。
4月17日(土)  猫に会いに実家へ。  鍵を開けて家に入るとのそのそ歩いてきて出迎えてくれる。二匹とも元気 そうだ。ファミの方はちょっと太ったかもしれない。もう二歳になるので大 人の貫録がつくのは当たり前だろう。ファミとレドはほぼいつも一緒に行動 していて、二匹ともぼくが行く方向についてくる。かわいいものだ。抱っこ したり猫じゃらしで遊んだりしているうちに、両親が帰ってきて夕食。竹の 子とふきの煮物がおいしい。土産のチョコレートを渡す。妹の再就職先が決 まったことなどを聞く。ファミとレドはいつも二匹でプロレスごっこのよう な遊びをしていて、家具を引っ掻いたりなどいたずらをすることはないよう だ。トイレも決まった場所できちんとすますし、手のかからない猫に育って いるようだ。10時すぎに東京へ戻る。  アニメ「Strawberry Panic」に寄せられた海外の人のコメントを読むと、 「私はレズビアンじゃないけどこのアニメが好き」とか「私はレズビアン だから好き」とか書いてあることがある。日本では、百合系やボーイズラブ の系作品を、レズビアンやホモセクショアルの人が特に好んで見ているわけ ではない。一般のストレートな人が、いろんな形の「性」を楽しみたいとい う趣味的な欲望を満たしたいために手に取っているだけだ。海外の人、特に 西欧圏の人は、性のタブーについては以外と厳しいのかもしれない。
4月10日(土)  午後いっぱい昼寝して、床屋に行って伸びすぎた髪を切った後に、溝口の ジャムセッションへ。  4月ということもあってか初めての方が目立った。若い女性のトランペッ ターの、中音域のロングトーンをうまく使った演奏が良かった。アドリブの 経験は余りないようだったが、場数をこなせばすばらしいプレイヤーになれ るのではないだろうか。打ち上げにもたくさんの人が足を運んでくれて、予 約した部屋では椅子が足りない程だった。  このところ、youtubeでアニメの「Strawberry Panic]を見ている。 日本のポップカルチャーが海外でどう受け入れられているかを知りたくて、 「yuri anime」で検索したら出てきたものだ(笑)。  カトリック系の女子高を舞台に、女の子同士の恋愛を描いた作品。元々は オタクの男性向けの電撃文庫に収録されていたもの(そのせいで結構キワド イ場面もある)だが、アニメは少女漫画色の強い、デリケートな味わいのも のに仕上げっている。英語の字幕が入ったものを見ているのだが、海外のア ニメファンから熱いコメントがたくさん寄せられている。  人物はいずれも類型的に描かれ、学園祭の演劇とかサマースクールとか、 トピックにも目新しいものはない。が、その類型性の枠組み中でどう変化を 作っていくかということについては、細心の注意が払われている。類型的な 登場人物が類型的なストーリーを演じていることを視聴者に悟らせながら、 要所要所に類型からはみ出るイメージをチラつかせ、新鮮な印象を形作る。 うまくできているものだ。いつか真似してみようかという気になった。
4月4日(日)  ジャムセッション仲間とお花見。  12時半に南武線の宿河原という駅に着くと、ピアノの千葉さんが待って いてくれた。彼女は10時半頃から場所取りをしてくれたのだが、すごく寒 くて寂しかったとのこと。どうもすみません。  駅から少し歩くと、川沿いに歩道があって、頭上には見事な桜が咲き乱れ ていた。その一角にブルーシートが敷いてあって、既に二人ほど知った顔が あった。乾杯してから皆で持ち寄った食べ物を頬張る。サックスの桜庭さん が早起きして作ってくれたサンドイッチと千葉さんのローストビーフが特に うまい。ぼくも買ってきた寿司を開いて、のんびりした時間を過ごした。水 が流れる近くでご飯を食べるというのは気持ちいいですね。風景の中に動き があるからでしょうか。桜は満開、ブラスバンドの行進もあって、賑わって いた。一人また一人と参加者が増えてきて、最後は全員で10名近くだった ろうか。ちょっと寒くなってきて、3時頃に帰宅。家で某メルマガの原稿を 書く。