2011年3月

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3月27日(日)
 新橋ヤマハのジャズトランペット教室へ。今日はスタンダードの「THE
 SONG IS YOU」が課題曲。聞くとシンプルだが、実はコード進
行が意外と凝っている曲。出来合いの伴奏をバックにしてのソロはまあまあ
うまく吹けたが、無伴奏でトランペット二本だけで吹く課題では相手に遠慮
しすぎてかえって不安定な演奏になってしまった。相手の音を聞きつつ自分
の主張をする、調和しつつ妥協しない……難しいですね。

 レッスン後に友人の夏原さんが働いているベルギーチョコレートの店に足
を運ぶ。おいしいチョコレートドリンクを飲みながら話をうかがうと、震災
にもかかわらず、チョコレートの売れ行きは上々らしい。健全な消費で、結
構なことだ。サックスを吹いているという同僚の方も紹介してもらう。

 夜はサルサバンドの練習。4月のライブを自粛すべきかどうかを話し合う。


3月26日(土)  万希のジャムセッションへ。客はぼくとテナーサックスの人の2人しかい ない。ホストのドラムの人が病欠で、伴奏はベースとギターのみ。室内楽ジ ャズになったが、意外と面白かった。ドラムがいないと、リズムは不安定に なるが自由度も増す(?)ので、工夫次第で独特な味が出せる。それにして も、節電で街が暗い。
3月21日(月)  久々にユーロスペースに行き、アッバス・キアロスタミ監督の映画「トス カーナの贋作」を見る。贋作についてのエッセイを書いた作家と画廊を経営 する女性が出会い、ゲームとして夫婦のような役割を演じているうちに、双 方の恋愛観や結婚観が浮き彫りになっていく、というもの。出来すぎのよう な展開の作品だが、「出来すぎ感」にひるむことなく、ゲームはゲームとし てきっちり描いているところが良い。虚実の境を曖昧にさせるところは、い つもながらうまいなあと思う。主演のジュリエット・ビノシュが官能的で美 しい。  帰りに丸善&ジュンク堂書店をぶらつき、ジャズのスタンダード曲の楽譜 を買う。
3月20日(日)  ヘリコプターで水を注入するといったアクロバティックな手段を取っても 原発の事故がなかなか沈静化しない。事故の影響は甚大だが、日本のエネル ギー政策を見直すチャンスと捉えることもできるだろう。宮台真司氏のツイ ッターでのコメントが参考になった。  夜、都立大のジャミンのアマチュアジャズフェスティバルに参加。7時半 頃から11時すぎまで、人の演奏を聞いたり、千葉香織クインテットの一員 として演奏したり、お酒を飲んだりした。サックス4本をフロントにおいた バンドの演奏が聴きごたえがあって面白かった。震災があるからといってイ ベントをむやみに自粛するのは良くないと思う。平常心を保つ意味でも娯楽 は重要だ。
3月13日(日) 金曜日の午後に大地震が発生。ちょっと大きいのが来たなと思っていたが、 しばらくたっても治まらず、しかも揺れがますます強くなる。これはまずい ことになったなと思ったら、宮城でマグニチュード6以上だという。津波の 危険もあるという報道があり、やがて電話も通じなくなった。電車も止まり、 会社から帰宅命令が出る。目黒川沿いに歩き、途中で日本酒のカップを買っ ていい気分になって帰宅。だが、テレビをつけて予想以上の被害に仰天。特 に津波の被害がひどく、家や自動車が玩具のように波にさらわれる映像に衝 撃を受ける。自宅のアパートの中は本が崩れたくらいで大したことはなかっ た。とりあえず寝る。  一夜あけて実家に電話。実家でも停電して猫がローソクの火に興味しんし んだったくらいで大したことはなかったらしい。福島原発が危ないとの報道 におののく。原発推進はやはり考え直すべきでは。夕方から溝口のジャムセ ッション。人数は少なかったが楽しく演奏できた。帰ってまたニュース。  日曜日。東北の地震の報道をテレビで見続ける。会見する枝野官房長官の 目が赤い。ほとんど眠っていないのだろう。家族を失った方の悲痛な表情。 物資が足りないこともわかった。それにしても原発の処置が後手後手に回っ ているように見えるのが不安だ。今更利益のことなど考えず、安全のことだ け考えて欲しい。夜、サルサバンドの練習に行くが、参加者が少なく中止に。  東北地方に親戚はいないが、つきあいのある出版社、荒蝦夷さんのことが 気がかりだった。ツイッターで無事との報告が。良かった良かった。
3月6日(日)  猫の様子を見に、実家に行く。猫は二匹とも元気そのもので、外で遊ぶの が大好き。鉄砲玉のように飛びだしては、家に戻ってグーグー寝て、体力が 回復したらまた出ていく。特にファミは、運動しているせいか若干スリムに なって精悍な感じだった。ブラッシングも好きで、父親がブラシを手に取る とせがむような態度を取るのがかわいい。動物が幸せそうな様子を見せてく れていると、空気がなごみますね。レドは人間の食べ物に興味しんしんで、 自分たちのごはんを食べ終わっても、人間が食事しているとねだりにやって くる。猫の体に悪くないものを別メニューで作っておいて、ちょいちょいあ げる。人間と同じものを食べていると錯覚して、満足するようだ。  前原外相が在日韓国人からのわずかな献金で辞任だと。違法は違法だから ペナリティは必要だが、辞任しなくても良いのではないか。献金者は外国人 の政治献金が違法とは知らなかったそうだし。自民党よ、こんなことを追求 してどうする? もっと他にすることあるんじゃないのか。
3月4日(金)  退社後、リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽 団の演奏を聞きにサントリーホールへ。五反田からサントリーホールまで思 ったより時間がかかり、冷や冷やしたが何とか間に合った。  まるでオペラのようにドラマティックな、表情豊かな名演奏だった。旋律 を朗々と歌わせるシャイーの指揮はもちろんだが、ライプツィヒ・ゲバント ハウス管弦楽団のハイテクぶりには本当にびっくり。管楽器、特にホルンを はじめとする金管の鳴りがすばらしい。全体に、音量が上がっても少しもう るさくないのは、各自が余裕を持って歌いきっているからだろう。メリハリ の効いたティンパニーもかっこいい。曲はブルックナーの8番だが、何度も 聞いているのに、非常に新鮮な印象を受けた。
3月2日(水)  退社後、吉祥寺のStar Pines CafeでTAP DO!の公 演を見る。ライブハウスなので、舞台が広いとは言えず、タップはちょっと 踏みにくそうだった。その分、ギャグで笑いを取る方向で、これはこれで楽 しかった。1部の最後にお客さんからのアンケートをもとにした「即興ミュ ージカル」というのがあり、部分的にギクシャクしたところも含めて珍しく 面白かった。だけどやっぱり、もっとタップダンスを見たかったかな。終演 後、キーボード担当の千葉さんに挨拶。