2013年10月

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10月27日(日)  府中ジャズフェスティバルにサルサバンドで出演。16時頃府中に着くと、 もう街のあちこちで演奏が聞こえてくる。ジャズフェスも本当に盛んになっ たものだ。会場に着き、ぼくらの前のバンドを聞く。R&Bを基にした音楽 をやるバンドで、演奏者は皆仮装している。ナポレオンの恰好をしたトラン ペッターが目立つなあと思っていたら知り合いだった。世間は狭い。  ぼくらの演奏も17時頃スタート。互いの音がよく聞こえなくて難儀した が、お客さんは楽しんでくれたようだ。妻のご両親も来てくれて恐縮。演奏 終了後、イタリア料理店で打ち上げ。ワインがめちゃくちゃおいしくてお代 わりしてしまった。
10月26日(土)  鈴木志郎康さんの詩集『ペチャブル詩人』刊行を祝う会に出席。13時に 代々木の欧風料理店へ。志郎康さんと奥様の麻里さん、長尾高弘さん、八木 忠栄さん、渡辺洋さんが既にいらしていて、少し遅れて今井義行さんが来ら れた。『ペチャブル詩人』の感想を一言ずつ述べた後、詩のことや時事的な ことを話した。志郎康さんは大きな足の手術を受けられた後だったが、お元 気そうで安心。詩の鼎談もまたできそうだとのこと。嬉しい。オープンマイ ンドな方たちばかりだったので(!)、それに甘えて好き勝手なことを喋り 散らかしてしまった。ちょっと反省。ビールにウィスキー、ワインとお酒も たくさん飲んでしまった。志郎康さんからお菓子のお土産までいただいてし まい恐縮。二次会もみんなで行っていろいろ話す。最近の日本の右傾化のこ とがどうしても話題になりますね。
10月25日(金)  会社の同僚の名畑君と田中さんの結婚を祝う会に出る。場所は志木の居酒 屋だが、本社にいるぼくらが一番乗りしてしまった。幾ら待ってもなかなか 主賓が来ない。先に飲み始めているとようやく新郎が到着。でも、新婦はま だ来ない。作業がたてこんでいてなかなか出られないとか。大変な部署だな あ。それでもみんなと楽しく飲食し、いい気分になってきたところで新婦登 場。二人とも、穏やかで暖かな性格で、お似合いだと思う。プレゼントと花 を渡した他は、特に派手なことは何もしなかった会だったが、たくさんの人 が祝いに来て、いい雰囲気だった。お幸せに!
10月20日(日)  風邪をひいてしまい喉が痛い状態で8ビートジャズバンドの練習に行く。 喉が腫れているので思うように音が出ない局面もあったが、リハーサル自体 はうまくいった。ウェザーリポートの曲が何とか形になりそうなのでほっと する。ベースの長谷川君にキース・ジャレットの曲のテーマを取らせたが、 最初うまういかなかったのがだんだん良くなるのに感心する。3時間練習し てすぐに帰宅。大事を取って、この後予定されていたサルサバンドのリハは 休むことにした。
10月18日(金)  退社後、明大前の七月堂で詩誌「モーアシビ」の発送作業。しばらく会っ ていなかったみんなの近況などを聞く。作業後、近くの居酒屋で打ち上げ。
10月14日(月)  東京都写真美術館に須田一政写真展「風の凪」を見に行く。初期の作品か ら近作までを展示した回顧展。須田一政の写真は以前から好きだったが、今 回その強い個性に改めて感銘を受けた。須田一政の写真は、現実の中の、人 が余り目を向けない部分を、恐ろしい程の執着を持って切るとるところに特 徴がある。動物園に行っても動物を正面から撮らず、動物が入れられている 檻とその外の風景の境界を撮るとか、人が緊張を解いた瞬間を狙って弛緩し た表情を撮るとか、そんな調子である。今回、長い期間に渡って撮られた作 品群を見て、最初期から彼の嗜好はほとんど変わっていないことがわかった。 闇が消されつつあつ現代の生活の中でいかに闇を求めるか、そういうことが 一生のテーマになっているような気がした。恐山の連作があるが、そこであ えて派手な演出を加えた写真を撮らない。下手におどろおどろしい写真は、 真の闇を捉えたものではない、という冷静な判断があるのだろう。恐山の日 常を丁寧に見つめる中で、霊的なものに向かう人の情念が自然に吹き出る瞬 間を狙っているのだろう。  美術館を出ると、恵比寿ガーデンプレイスはイベントの期間中らしく、ポ ップスの野外ライブをやっていたのでしばらくそれを眺める。ビールを飲も うかと思ったが、やめて家に帰り、夕食の支度をする。
10月13日(日)  東京都美術館に妻とターナー展を見に行く。大混雑かと思ったが、それほ どでもなかった。最盛期の代表作が中心というわけではなかったが、初期か ら後期までの作品をたくさん見られて満足した。驚いたのは、あのターナー 独特の、色彩の実験はごく初期の頃から試されていたのだということ。将来 を嘱望されており、野心家でもあったターナーは、どうも、依頼主の好みや アカデミズムからのウケを意識しながら、自分の描きたい世界を探求してい たようなのだ。だから時にはかなり一般的な題材をその当時の流行に沿って 作ったと思しき作品も見受けられる。その葛藤の中で、若い頃からの志を捨 てず、画風を少しずつ先鋭化させていったのは見事と言うべきなのだろう。 未発表作品や習作の中には、抽象画としか言えない時代を越えた作品が幾つ もあって、むしろこれらの作品の方が本領発揮している。  見終わってアメ横をぶらぶら。魚のおいしい居酒屋でランチ。アメ横の雑 然とした、ちょっと異国風の雰囲気は大好きだ。
10月12日(土)  午後、久しぶりに錦糸町J−flowのセッションに行く。古くからの知 り合いのピアニスト生田目多恵さんがセッションリーダーをやっていたが、 ぼくのことを覚えてくれていたようだ。人数が少ないセッションだったが、 できる人が何人もいて楽しかった。スキャットのうまい男性ヴォーカルの方  と、年配のドラムの方と連絡先を交換する。74歳というドラマーの方は、 65歳からドラムを練習し始めたのだというが、句読点がはっきりした演奏 でいいなと思った。フィリー・ジョー・ジョーンズとルイス・ナシュが好き だとのことだったが、趣味もいい。3時間程セッションして、帰宅。掃除を し、夕食。妻が作ってくれたイカとサトイモの煮物、チキンの味噌焼を食べ る。
10月6日(日)  午後一番から4ビートジャズのバンドのリハのため、渋谷のサイトウミュ ージックスタジオへ。休日だからかとても混んでいた。  スコット・ラファロやケニー・ホイーラーの難曲を練習。ふぅ、難しいも んですね。アドリブを回して何度も練習しているうちに少しコツを掴みかけ る。コードに囚われてしまうと、演奏が音楽的でなくなってしまうのでそれ も注意しなければならない。それにしても、2時間集中して練習するのは気 持ちが良いことだ。終わるとクタクタになってしまいますが。  一旦帰宅。途中、カレーライスを食べる。家で雑用をこなした後、夕食を とって今度はサルサバンドの練習へ。
10月5日(土)  日中、掃除をしたりメルマガのコラムの原稿を書いたりして過ごす。人気 マンガ『進撃の巨人』について書いたが、このマンガは現在の日本の右傾化 の背景を説明しているようで、その意味で内容以上の怖さがある。妻は出勤 の日だったが、帰ってきてから近くのイタリン居酒屋「服部」に食事に行く。 大山鶏のサラダ、ぶりのカルパッチョ、ボロネーゼのパスタ、オリーブのマ リネを注文。どれも丁寧な味付けが施されていて気に入った。お通しのいん げん豆のムースもコクがあっておいしかったし、白ワインも良かった。デザ ートも頼んで満足。帰り、妻が風邪がまだ治りきらなくて、ちょっと悪酔い してしまったというのでゆっくり歩いて帰る。