2013年3月

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3月31日(日)
 六本木パライソでサルサのライブ。六本木には2周続けて来たことになる。
パライソは、オシャレなラテンバーで結構広い。音が響きすぎる難点はあっ
たが、それ以外は踊りやすいし、良いスペースだ。
 リハをやり、近くのラーメン屋で食事。坦々麺が専門のようだが、ぼくが
頼んで海老ラーメンも、ダシが効いていておいしかった。会場に戻るとお客
さんが大勢つめかけている。妻も来てくれた。2ステージ11曲演奏したが、
気持ちよく盛り上がって満足。妻も誘われてダンスに参加し、楽しかったよ
うだ。また演奏したい。個人的には、店に忘れものをするハプニングなどあ
ったが(!)それ以外は順調。さあ、明日は仕事を頑張るか。

3月30日(土)  結婚生活も一ヶ月が過ぎた。家事の得意な妻のおかげで快適な毎日が送れ ている。  午前中のんびりした後、午後、カルテットのジャズバンドのリハのため渋 谷のスタジオへ。ビル・エヴァンスの「One for Helen」など を練習。変幻自在で柔軟でありながらカッチリした演奏というのが理想だが、 なかなか難しいものがある(笑)。でも、難曲を演奏しても、難しさではな く気持ちが伝わるようにはしたい。リハが終わり、喫茶店でダベろうとした が、どこもいっぱい。仕方なく近くの居酒屋に入ったが、ここがメチャクチ ャ安い。ハイボール一杯が何と80円だ。いい気になって昼間からお代わりし てしまう。  夕方になって、妻とハチ公付近で待ち合わせ。すごい混雑だ。東横線で中 目黒へ。新しくなったホームを見るのはこれが始めてだ。洋食レストランBbr APARTMENTに入る。青菜炒め、ラムチョップのグリル、手長海老のパスタな を注文。この店は、天井が高く、開放感があるインテリアと、丁寧なソース 作りが魅力。久しぶりの外食を堪能した。海老のパスタが特においしかった。 妻ともたっぷり話せて良かった。食後、夜桜を見に、目黒川の方へ。寒かっ たので辺りを一周しただけだったが、夜の明かりの下で見る目黒川の桜は満 開、幻想的で美しかった。でも、この調子では桜まつりが始まる前に散って しまうかも。
3月24日(日)  結婚披露パーティ当日。  10時半前に会場である六本木サテンドールに到着。店の人と少し話して、 美容室へ。髪をセットしてもらい、タキシードを着せてもらう。中年の女性 の美容師にセットしてもらったが、派手すぎない程度にオシャレな髪型に仕 上がった。こんな髪型にするのは一生に後何回あるだろうか(笑)。  11時すぎに今日お祝いの演奏をしてくれるメンバーとリハーサル。妻は 飾り付けや受付をやってくださる方々との打ち合わせに余念がない。準備が 整ったところで近くの喫茶店で待機しようと思ったが、日曜日なのでどこも やっていない・婚礼姿で街角で待っているうちに、知り合いに会ってしまっ たりする。  時間が来て、サルサバンドの仲間が演奏するウェディングマーチとともに 入場。妻の友人である映画監督の大原とき緒さんが撮ってくれた結婚式の様 子の映像が流れる。この映像は非常に巧みに編集されていて、場の雰囲気が よく出ている。艶やかな着物姿で出席して下さった大原さんに感謝。ケーキ カット、来客の挨拶、乾杯と進む。東雅夫さんがビーケーワン時代からのお つきあいについて話して下さり、乾杯の音頭は集英社サービスの田沢さんが 取って下さった。  食事の時間に入り、しばらくして音楽仲間との演奏の時間。結成したばか りの8ビートジャズバンドで2曲演奏し、都立大ジャズ研OBの藤岡さんと一 曲演奏。音が大きすぎて、前の方の席の方々には迷惑をかけてしまったよう で、後で申し訳なく思った。この場をお借りしてお詫び申し上げます。  会社の同僚、出版関係の方々、詩人、音楽仲間、元クライメイト、妻の友 人や同僚の方々に挨拶して回る。妻の友人の方々は、妻とほぼ同年齢の方が 多いそうだが、かわいらしくて魅力的な方が多かった。  そして鈴木志郎康さんより、お祝いのために特別に書いていただいた詩を 朗読していただく。お祝いの場で読んで一般の方がすぐ理解できるように平 易な言葉づかいでありながら、人生における時間の問題を深く考察した作品 で、とてもありがたく思うと同時に、自分もいつかこんな詩を書いてみたい なあと思った。話が始まってもお喋りしていた一部の出席者を一喝し、自分 は本職の現代詩人だと名乗る気迫もすごかった。  最後にサルサの演奏。途中から妻とのダンスを披露するハメになってしま った。気恥ずかしいが、まあ一生に一度、こういうのも良いでしょう。とも あれ、無事パーティは終了。司会をして下さった小山豊さん、そしてお祝い に駆けつけてくれた皆さん、本当にありがとうございました。
3月23日(土)  早朝、実家から電話。レドが戻ってきたとのこと。ほっとする。何と、二 軒先のお宅の庭でじっとしていたとのこと。ファミも会いに来ていたようだ が、一緒には帰らなかったらしい。帰ってきた途端、ファミを探して大声で 鳴き、見つけてからはいつものように二匹で遊び、ご飯を食べて寝てしまっ たらしい。いつもは家にいない姉が、ぼくの結婚式出席のために家にいたの が、人見知りするレドには負担だったのか。姉も動物好きで、猫には優しい 人なのだが。ともあれ、安心。  午後、妻と一緒に小金井公園でお花見。もう桜は咲き誇っていて、4月に なったら葉桜になってしまうんじゃないかと思うほど。とにかくすごい人出 で、家族連れとペット連れが特に多かった。妻が買ってきたパンを食べ、公 園で買ったワインを飲む。食欲が出て、焼きそばまで買って食べてしまう。 ほろ良い気分で歩くと、小金井公園はとても広いことがわかった。建築の博 物館もあるし、今度ゆっくり遊びに来よう。  家に帰る途中、緑町の図書館分室に足を伸ばす。小さいがそこそこ本があ り、設備もなかなかいい。サークルもいっぱいあって、市民の憩いの場所と いう感じだ。良いところを見つけた。そして近所に昔ながらの豆腐屋を発見。 木綿豆腐と油揚げを買ってみたが、どちらもとてもおいしかった。  小金井市、なかなかいいところじゃないか。 
3月21日(木)  実家から、猫のレドが行方不明になってしまったとの電話。朝、いつもの ように散歩に出て、いったんは家に戻ろうとしたが、家に入る寸前で、また 外に出てしまい、それきり姿を見せない、とのこと。心配だ。
3月20日(水)  結婚式を終えたところで、妻の亡くなった生母のお墓参りに行く。上大岡 駅で降り、歩いて10分ほどの小高い場所にあるお寺に到着。ここでも早咲 きの桜が美しい。のんびり猫が寝そべっている家が住職の家で、妻が挨拶し に行く。水と花と線香を持って墓地へ。墓はもうきれいに掃除してあった。 墓石に水をかけ、花を供えて線香を上げ、手を合わせて結婚の報告をし、妻 を幸せにする約束をする。  お寺のお詣りもしたが、公園のような良い景色のところだった。  その後、横浜中華街に出る。お祭りをやっていて大変な賑わい。獅子舞が 派手で面白かった。少し早いが食事に行く。手頃な値段のコースを頼み、満 足。食後、港の方へ歩いて夜景を楽しんで帰る。
3月17日(日)  遂に結婚式当日。朝5時頃起きて、支度。ぼくはともかく、妻は準備も大 変だ。9時前に神田明神に着き、まずはお参り。そして担当の方と打ち合わ せをする。控え室で待っているうちに、家族・親族が到着し、挨拶に忙しく なる。やがて着替えの時間になり、羽織袴姿になる。新婦の方は神社の方で 念入りなメイクが施されるのだが、新郎はメイクなどは一切なく、髪をとか すのも自分でやる。気が楽だった(笑)。  控え室に戻り、妻が来るのを待つ。やがて、胸に鶴の刺繍が施された黒引 き振袖を着た妻が登場。艶やかさに驚く。この黒引き振袖は、妻が時間をか けてじっくり選んだものだが、似合っているとかきれいだという以上に、厳 かな雰囲気が出ていて、すごいなと思う。  ありがたいことに、妻のお友達の映画監督の大原とき緒さんがビデオを撮 って下さっているので、この姿は長く記念になる。  親族紹介で、僕の父が長い紹介をしすぎて時間が足りなくなるハプニング があったが、妻のお父様がフォローしてくれて、無事式へ。  神主、巫女に従って参道を歩いていると、お参りに来た人たちが見物して いるのがわかる。社殿に入り、儀式が始まる。祝詞に巫女舞、歴史ある神社 だけあって本格的だ。楽しいというより、厳粛な気分が支配的で、神社での 結婚式は宗教儀式なのだということが実感された。三々九度や玉串奉納、そ れぞれに意味がある。真剣な表情の、黒引き振袖姿の妻の神秘的な佇まいが 美しい。神田明神独特の風習である、石に名前を書いて奉納する儀式も行う。 30分ほどで式が終わり、社殿を出て記念撮影。早咲きの桜がきれい。晴れ ていて良かった。先ほどとは打って変わって、和気藹々とした雰囲気の中で たくさん写真を撮ってもらった。  そして披露宴に。父の兄の辻確さんが親族を代表する挨拶をしてくれたが、 このお話がすごかった。父母の出身地は佐賀なのだが、一族の先祖である辻 演年の業績について延々と話されるのだ。辻演年は鍋島藩の役人で、干拓事 業や砲台設置で功績のある著名な人物なのだが、この人の紹介を、片手に資 料のコピーを持って熱を持って話されるのある。どうなるんだろうと少し不 安になってきたところに、辻演年は漢文を良くし、辻家には文系の才がある という話になり、それが何とぼくの詩集の話につながっていった。ぼくの詩 集『真空行動』は、猫ちゃんたちとのやり取りを生き生きと描いた良い詩集 で、辻家の文系の才は和人君に引き継がれた、これからも頑張ってください、 と締めくくられたのであった。そこにつながるのですか、いやあ、参りまし た。91歳にもなる伯父が破格の現代詩であるぼくの作品を読んで評価して 下さっていて、それを披露宴の話題となる。何とも不思議な光景だった。も ちろん、この上なくありがたいことである。  鏡開きもやって宴が開始。食事は和食コースだが、アレンジが加えられて いて、洋食風なところもある。お色直しのために新婦退場。いろいろな人が 席に来て、お酒をつぎに来て、話しかけて下さる。10年以上も会っていな い方も多かった。ぼくも一旦退場、着替えてドレス姿の新婦と写真を撮る。 このドレスは青山のドレス屋さんで作ったものだが、きらびやかではないが、 清楚で上品なデザインのドレスだ。彼女によく似合っている。腕を組んで再 登場。ケーキカットも無難にこなし、妻のアイディアである、親族一人一人 からメッセージをいただく時間が始まった。どの人も、型通りの挨拶でない、 真情のこもった挨拶をしてくれた。中にはユニークすぎるもの(!)もあっ たが、それはそれでよし。だいたいにおいて、ぼくの親族は対面を気にする より、思ったことを熱く語る傾向にあることがわかった。  最後に父が挨拶をし、妻のお父さんの音頭で三三七拍子の手締めを行って お開き。会場の出入り口で妻と、お土産のお菓子と新住所を書いたカードを 渡して、式は無事終了。  長い一日で疲れたが、なごやかな結婚式になったと思う。来ていただいた 方々全員に感謝致します。
3月10日(日)  午前中、銀座のブライダルミューで披露パーティで着るタキシードを選び、 その足で六本木のティラでメイクの打ち合わせ。ぼくは外見に全く無頓着で、 結婚してからよく妻に注意を受けるのだが、結婚式というのは一つの節目だ し、そうも言っていられない。開き直ってしまうと、自分の「らしくない」 格好を鏡で見るのもそれはそれで面白い。  終わって、鈴木志郎康さん、今井義行さんと定例の詩のおしゃべり会。場 所は代々木上原の鎌倉パスタ。阿部日奈子さんの詩や志郎康さんの次の詩集 に収められる予定の詩について熱く話す。次回は、より秩序だった話をしよ うということになり、ぼくが構成を書いて持っていくことになる。80―9 0年代の詩を再検証する話し合いができれば、思う。  終わってパスタの定食を食べ、サルサバンドの練習へ。
3月9日(土)  神田明神で結婚式の最終打ち合わせ。席次、写真他諸々のことの確認をす る。担当の方が実に忙しそうで、ちょっと恐縮してしまうが、こちらの要求 を細かく聞いてくれるのが嬉しい。打ち合わせが終わって、お茶の水の茜草 壺で小女子丼を食べる。  その後、横浜のスタジオで8ビートジャズバンドの練習。結婚披露パーテ ィでも演奏してもらうバンドだ。リハは問題なく終了。6月にライブをやろ うねという話になる。帰りに東宮さん、山村さんとお茶を飲む。
3月6日(水)  退社後、結婚披露パーティの司会をやってもらう小山さんと渋谷の居酒屋 で打ち合わせ。小山さんは、サルサバンド、ロス・ボラーチョスのリーダー で、明るく、頭がキレる奴である。妻が書いてきたシナリオを読み合って、 音楽をどう入れるかとか、挨拶をしてもらうときの注意とかを説明する。小 山さんはすぐ理解してくれた。打ち合わせが終わった後は飲みながら楽しく お喋り。
3月2日(土)  結婚生活にも慣れ、快適な毎日。家事の分担は、妻が料理・洗濯を主に担 当、ぼくが掃除と洗い物を主に担当、ということになっている。今日はお昼 まで掃除をやって、その後 久しぶりに溝の口のジャムセッションへ。初心 者率の高いセッションだが、なごやかな雰囲気で楽しく演奏できた。二次会 も参加し、10時半頃帰宅。