2013年6月

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6月30日(日)
 12時新宿の無印良品に行き、住宅の説明を受ける。無印の住宅は造りが
しっかりしていてデザインのセンスも良いので、ぼくも妻も気に入っている。
感じの良い方が手際よく説明してくれて勉強になった。建築の基本もいろい
ろわかった。無印良品はこのところ住宅にも手を広げているが、シンプルに
はするが安普請はしないというスタンス。無駄なしきりを取り去り、見渡せ
るスペースを広く取るのが良い。
 無印を出て、和食レストランで食事。丼ものを食べたが自然な味付けでおい
しかった。その後、荻窪に向かい、無印の「窓の家」というデザインで建て
られた家の見学会に参加。イラストレーターのご主人が仕事場にもしている
家で、手作りのインテリアもあり、かわいらしい感じ。奥様も感じの良い方
だった。お嬢さんがお客さん好きで、人前に出てくる様子も面白い。大きな
猫ちゃんもいた。無印住宅の開放感が気に入る。帰りに、天沼八幡神社に寄
り、「茅の輪」を作法に従ってくぐり、お詣り。
 喫茶店で休んだ後、サルサのライブのために六本木のパライソへ。ダンス
通の人が集まる店でぼくたちは二回目の出演。すごく盛り上がった。知り合
いの中野さんにビデオも撮影してもらった。

6月29日(土)  大学のジャズ研の先輩だった野口宗孝さんのお墓参り。13時半くらいに 横浜霊園に着くが、何と、墓がない! 撤去されて更地になっている! 霊 園の管理人に聞くと、移されたとのこと(後に、品川の墓地にお墓の引越し をされたことがわかる)。呆然としたが、人はもう集まってしまったし、と りあえず墓のあった場所に花を供え、線香をあげる。そして恒例の飲み。ビ ールをひと缶飲んだ後、西澤さんが持ってきた日本酒の名酒2本、岩渕君が 持ってきたこれもなかなかの日本酒1本、そしてぼくが持ってきたスペイン 土産の赤ワイン1本をほぼ空にしてしまう。みんな何という飲みっぷりだ。 5時の閉園ぎりぎりまで飲み続け、タクシーで大船まで戻る。他の人たちは 更にもう一軒飲みにいったが、ぼくはもうフラフラなので帰ることにした。 横浜霊園に来ることはしばらくないだろう。野口さん、ごめんなさい。
6月23日(日)  妻の父母が初めて新居を訪ねてきてくれた。予定より一時間も早く到着さ れたのでちょっとびっくり。義父・義母も、ぼくの部屋に置いてある本の数 に驚かれたようだ(本当はもっと整理しなければならないのですが)。妻が 作った梅のドリンク、枝豆、タコのサラダ、豚の角煮、サケの混ぜご飯でお もてなしをし、近況を報告したり生活設計についての話をしたりする。家は 土地付きで買った方が良いというのが義父の意見だった。何事にもはっきり した意見を述べるところが義父の良いところだと思う。義母からは生活の細 々したことについての配慮の言葉をいただいた。いろいろお土産もいただい てしまって恐縮。義父の自信作の焼き物もいただいた。義父・義母とお会い してようやく緊張しないで喋ることができるようになってきた自分に気づく。 家族になるということはそういうことなんだと実感が湧いてきた。
6月22日(土)  ちょっと寝坊。午前中に注文していた椅子が届く。明日は妻の父母が訪ね てこられるので、部屋を掃除。床がピカピカになった。  それから妻と一緒に小金井公園のたてもの園を見に行く。ずっと前からい つか行こうと思っていたが、時間が取れなくて行きそびれていたのだった。  思っていたよりもずっと広かったので、昭和初期の住宅建築が復元・展示 されている「西ゾーン」を主に見学。家の中に入って見学できるのが面白い。 洋風建築でも和の要素が、和風建築でも洋の要素が取り入れられている。当 時の日本人が暮らしやすい作りになっているということだ。中でも、大胆な 吹き抜けのリビングが印象的な前川國男邸が良かった。基本的に、あの頃の 建築は、個室をガッチリ作ることよりも、家族が自由にでは入りできる空間 をいかに居心地良く作ることができるかということに、ポイントが置かれて いるようだ。昭和後期から平成にかけて、個室重視の傾向が強くなってきて、 今またそこに回帰しているようにも思える。豪華な会議室を幾つも備えたよ うな高橋是清の家にしてもそんな感じだ。昭和初期の商店街を模した(と言 っても中の建築は実際の建築のちゃんとした復元)通りも面白い。醤油の店 に酒や缶詰(当時は贅沢品だったと思われる)が置いてあるのも興味深い。  4時頃家に戻り、少し休んでから、友人のベーシスト長谷川隆さんのライ ブを聴きに玉川学園のサマータイムへ。共演はピアノの杉森美和子、ドラム スの伊藤昌輝。ミシェル・ペトルチアーニの曲ばかりをやるという異例のラ イブ。難しそうな曲ばかりで、本当によくこなしたなあという印象。特にピ アノパートは高度な技巧が散りばめられているので、大変だったことと思う。 力みが入った部分もあったが、全体として流れの良い、迫力のある演奏だっ た。終わってセッションタイム。知った顔の人もいたので和気藹々な雰囲気 の中で演奏できた。8ビートジャズバンドの東宮さんが、杉森さんの演奏に 感心して、ピアノを教わることを決めてしまったというハプニング(?)も あった。  ちゃんとリハーサルを重ねたライブを聞くのは楽しいことでもあり、勉強 にもなる。
6月16日(日)  昨日、ライブで帰宅が遅くなってしまったので、少し寝坊。部屋の掃除な どをしてから、てんとうむし工芸作家の林・恵子さんの「てぬぐい展」を見 に芝公園のギャラリーSeagulへ。林・恵子さんとお仲間の中村幸代さんの二 人が、てぬぐいをテーマにバラエティに富んだ作品を展示販売している。と ても涼しげな、夏らしい陳列。そのものズバリのてぬぐいの他、扇子やメモ 帳、ポストカード、iPhonのケースなど様々。使っても飾ってもいい感 じだ。林さん、中村さんと話をしてから、気に入った作品を購入。妻は林さ ん作の扇子などを買い、ぼくは中村さん作の一角獣の絵柄のてぬぐいを買っ た。  ギャラリーを出てから芝公園をぶらぶら散歩。それから新宿に行き、ルミ ネの中の和風カフェで食事。ローストビーフ入りサラダ、チキン、昆布のチ ャーハン、パフェを食べた。基本、カフェめしなのだが、アジアンテイスト が入っているのが洒落ている。若い女性に大人気のようだ。食後、サルサバ ンドの練習へ。
6月15日(土)  住宅を購入しようという話が出ていて、妻とマンションの見学に。国立の 三井のリハウスに行って話を聞き、物件を見せてもらう。中古だが比較的新 しいマンション。不動産屋さんの車に乗り、向かう途中、通りがかった西国 分寺周辺のマンションの仕様を説明してもらう。商売柄とは言え、よく覚え ているのでびっくり。マンションの見方など、すごく勉強になった。3LDK と4LDKの2つの部屋を見せてもらう。どちらも洒落た作りの良いマンション だったが、どちらかというと3LDKの部屋の方が環境が良くて好みだった。結 局、断ってしまったのだが、相場がわかったのは収穫だった。  国立のスターバックスで休んでから用賀へ。今日は8ビートのジャズバン ドPentagramの初ライブだ。リハ&サウンドチェックをし、開演時 を待つ。19時近くなって、お客さんが入り始める。妻の職場の三浦さんの ご夫婦も来てくださった。時間になり、演奏を始める。余裕を持って演奏す るように指示を出したくせに、結構熱くなって吹いてしまった。でもリハの 時よりメンバーのプレイが生き生きしていて気持ちが良い。小さなミスはぽ つぽつあったが、全体の流れとしては悪くなかったのではないだろうか。ソ ロを一部割愛するつもりが、全曲で全員に取らせてしまった。緩急をもっと つかられたらもっと良かっただろう。次回への反省点にしよう。チック・コ リア、ハンコック、ウェザーリポート、リー・モーガン、ジェフ・ベックな どの曲を演奏したが、東宮さんのシンセサイザーの音色がキマっていてソレ らしい雰囲気を醸し出している。東宮さんはぼくの5、6つ上のジャズ研の 先輩だが、10年以上ブランクがあったのに今年の初めからこのバンドのた めに猛練習をしてくれた。その成果が出してくれて嬉しかった。  2ステージ終わって、次のステージはセッション。三浦さんのご主人がギ ターを披露してくださったが、緻密ですばらしい演奏だった。その他の飛び 入りしてくれた方々も皆、個性豊かな演奏をしてくれて、盛り上がったまま 終演。お客さんは20名くらい来てくれて、まずは盛況。妻も喜んでくれた。 このバンドはじっくり時間をかけて成長させていきたい。
6月9日(日)  恒例の、鈴木志郎康さん、今井義行さんとの詩のおしゃべり会。代々木上 原の鎌倉パスタで例によって濃い時間を過ごした。芦田みゆき、川口晴美、 薦田愛、北爪満喜ら80年代にデビューした女性の詩人の作品を中心に話した。 彼女らの作品には、彼女たちが愛し、親しんだ小説や漫画、絵本などの作品 のイメージを借りてリメイクするところがある。そうした虚構から虚構を作 る詩の、成立の根拠について話しあった。終わってパスタを食べてまた詩の 話をする。  それからサルサバンドの練習のため経堂のスタジオへ。いつもながら長い 一日だった。
6月8日(土)  一週間後に迫ったPentagramのライブのために横浜のスタジオで練習。ざっ と通しで演奏し、そのあと危ないところを部分練習。やっかいな曲が多いの で大変。でもまずまず形になった。本番は頑張ろう。  リハが終わって新宿に急ぐ。昨日はぼくの誕生日だったが、妻が休日の今 日、誕生日プレゼントを買ってくれるという。新宿南口で待ち合わせ、ルミ ネへの紳士服売り場へ。妻が念入りにズボンとベルトを選んでくれる。いろ いろ見た末、紺色と黄土色の2着のズボンと茶色のベルトを買う。ぼくが自 分のものを買う時はいつも安物ばかりだが、今日は違った(笑)。良いもの が買えて嬉しい。店内を見渡すと、女性が彼氏か夫のために服を選んでいる 光景に多く出くわす。逆はほとんどないように思う。やっぱり女の人は洋服 が好きなんですね。  ルミネを出た後、トルコ料理店ボスボラス・ハサンで食事。以前にも出か けて、気に入ったところだ。ペーストの盛り合わせ、牛焼肉削ぎ落とし、い わしのピラフなどを注文。いやあ、どれもおいしい。特にピラフの独特の風 味が最高でした。途中でベリーダンスのショーが始まる。日本人女性ダンサ ーが熱演。楽しめた。客も踊りに誘ったりしてサービス精神も旺盛だった。 デザートにトルコ風ののびるアイスも注文。コクがあっておいしい。49歳 という年齢になったわけで、いい歳の中年になったわけだが、まだまだこれ からたくさん楽しいことがありそうで、ウキウキしてくる。妻には心からあ りがとうを言いたい。
6月2日(日)  静岡のジャズクラブ「LIFE TIME」でサルサのライブ。ここの前のオーナー はラテン好きな方で、ぼくらの演奏を気に入って、静岡で演奏してくれと頼 まれていたのだったが、少し前に大変残念なことに亡くなってしまった。今 のオーナーが志を継いで、サルサパーティを催すというので、静岡遠征を決 意したというわけ。  昼前に駒沢大学駅で待ち合わせ。ベースの塚本さんの車に乗る。道は空い ていてスイスイ進んだ。ドライブインで富士宮焼きそばを食べて休憩し、2 時頃に着いてしまった。ホテルの一階に陣取る形のちょっと珍しい位置にあ るライブハウスだが、作りはしっかりしている。有名なミュージシャンも出 演するらしい。店の方や対バンの方々と挨拶し、リハーサル。その後街をぶ らぶら。ライブハウスの近くにドリンクを売る店があり、抹茶カフェオレな るものを頼むと、むっちゃ美味。さすがお茶どころだ。お箸の専門店など珍 しい店もある。メンバーと一緒に更にぶらぶら歩き、おでん横丁に入る。お でん屋さんばかりが10軒程も並んでいて、ちょっと壮観。一番奥の、気の いいおばさんがやっている店にどやどや入る。店は小さいので12人で超満 員だ。本番前なのでアルコールは飲まず、ひたすらおでんを食べる。15年 もだし汁を更新しているそうなので、味が染みていてうまい。名物の黒はん ぺんもいただく。静岡と浜松地区は仲が悪くて、高校野球も地区が違うと応 援しない!という話もうかがう。いい感じでおなかいっぱいになり、ライブ ハウスにぷらぷら戻る。途中、水が貯まるとごろんごろんと動く樽のような オブジェを発見。ベルナール・ジトンというフランスの彫刻家の作品である そうな。満杯になると横に倒れて水を吐き出し、また起き上がる。迫力十分 で面白い。  帰ってしばらくすると他のバンドの演奏が始まった。バイブラフォン入り のバンドもあり、ダンスパフォーマンスもある。お客さんが熱く盛り上がる。 やがて番が回ってきて2ステージつとめる。すぐ盛り上がってくれるので楽 に演奏できた。外国人の方もいて、この辺りのラテンファン、ダンスファン が集結しているようだ。デスカルガ含めて10時に終了。  塚本さんの車で東京へ。用賀の辺りでおろしてもらい、武蔵小金井までタ クシー。1時頃帰宅。疲れたけど楽しい一日でした。
6月1日(土)  昼間掃除などして、午後、ジャズのカルテットのリハーサル。モンク、ビ ル・エヴァンス、ケニー・ホイーラー、オリジナルの曲などを練習する。難 しいなあ。コードを追うだけでも難しいので、ニュアンスをこめようとする と、形が崩れがちになってしまう。まあ、練習、練習ですね。  終わってタワーレコードに行き、CDを3枚買う。帰宅して妻と食事。結 婚披露パーティーでいただいたシャンパンをあけてみる。おいしい!