2013年9月

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9月29日(日)
 映画か美術館に行くつもりだったが、妻が少し風邪気味なので、歩いて1
0分の江戸東京たてもの園へ。ラッキーなことに、入館無料の日だった。一
般の人のための茶会をやっていて、ぼくらは参加しなかったが、きれいな着
物姿で来ている人が結構いた。ここには春にも来たが、前回行かなかった民
家のパートを主に歩いた。日本家屋はがらんとしているようで、空間を自由
に使っているところがあり、その辺りが面白い。仕切りをうまく行えば個室
も幾つも作ることができる。もちろん、洋館も幾つかみて、その一つの中に
ある武蔵野茶房でコーヒーとスイーツを注文。ぼくはロールケーキを頼んだ
が、抹茶味のケーキにアイスクリームがかかっていて美味だった。妻はさつ
まいものパフェを注文して、一口もらったが、これもおいしかった。武蔵野
茶房は和風と洋風をうまくミックスさせて独特な味を作っている。アールデ
コ風なインテリアも良かった。外では、オカリナの演奏をやっていたりして
ほのぼのした空気が流れている。秋が深まっていく様子を堪能できた。

9月28日(土)  日中、掃除などをしてから湘南台のスタジオでセッション。テナーサック スの上手な人がいたり、初心者の女性トランペッターがいたり、いろいろな 人と知り合えた。演奏の楽しさの他に、知り合いが増えるのがセッションの 良いところだ。顔見知りの人ももちろんいて、5時から8時までたくさんの 曲を演奏した。セッション後、近くの居酒屋で打ち上げ。ここでも楽しいお 喋りをして10時頃帰る。
9月22日(日)  音楽の日。11時に横浜のスタジオで8ビートジャズバンドのリハ。コリ アやウェザーリポートの曲をひいひい言いながら練習。カッコがつくのはも う少し先だが、やるほどに良くなってくるのが嬉しい。メンバーと喫茶店で ダベッた後いったん帰宅。途中、床屋に寄って髪を切る。妻の作ってくれた 炊き込みご飯とゴーヤと豚肉の炒め物に舌鼓を打つ。8時にサルサバンドの 練習のため経堂のスタジオへ。
9月21日(土)  部屋の掃除をして3時に新宿の無印良品へ。建築士の方がみえて、間取り や建築資材についての細かい打ち合わせをする。若い女性の方だったが、進 め方が丁寧でわかりやすかった。打ち合わせの後、衣料品売り場で秋用のパ ーカーを買う。妻の見立てで、黄土色のシックなものに決めた。その後、ル ミネのレストラン街のお好み焼き屋で食事。お好み焼きを食べるのは本当に 久しぶり。牛肉のぽん酢あえ、ブタ玉とオムそば。どれもこってりしていて おいしい。こういうもっちりした感触は家では出せないかな。ビールも飲み、 デザートにアイスクリームを食べて満足した。
9月16日(月)  ちょっと寝坊。両親と朝食をとる。鮭の味噌フライがおいしい。ハチミツ 入りのゴーヤジュースも珍味だった。猫たちは昨夜余り寝ていなかったよう で、ちょっとぼんやりした顔つきだったが朝ごはんはちゃんと食べたようだ。 何度も抱いたりさすったりして、猫のモフモフ感を堪能する。それからトラ ンペットの練習をしたり読書したりして過ごす。軽い昼食をとり、東京に戻 ることに。猫たちは疲れが出て少々ぐったりの様子だった。そのぐったりし たところを写真に撮る。2時半過ぎに父の車で駅へ。途中、八幡神社にお参 りする。それから会社に寄って少し仕事をし、武蔵小金井の自宅へ。風呂の 掃除をし、妻が作ってくれたツナとトマトのパスタを食べる。両親からもら った葡萄も食べた。
9月15日(日)  猫のファミとレドの様子を見に久しぶりに実家へ。  5時頃家に着くとすぐに猫たちが挨拶してきた。随分長い間会っていなか ったが、ちゃんと覚えていてくれることに感激。猫たちに土産のカニかまぼ こ味のスナックを少しやる。好物なのですごい勢いで食べた。両親には武蔵 小金井の洋菓子屋さん「パリジェンヌ」のマドレーヌをお土産に渡す。ファ ミには「高い高い」ごっこをしてやり、レドにはマッサージをしてやる。反 応が昔のままなので嬉しくなる。ビールを飲んだり雑談をしたりして時を過 ごし、夕食。焼いたブリとデザートの梨と葡萄がおいしい。食いしん坊のレ ドが椅子に乗ってテーブルの上のご馳走を欲しそうに眺めるので、カニかま スナックをあげる。それから両親と話題のドラマ「半沢直樹」を見る。昔の 時代劇のように、悪玉は悪玉らしく、善玉は善玉らしく、ベタに演じるのが かえって新鮮。まるで歌舞伎のようだ(特に、女言葉の入った金融庁の男)。 風呂に入り、床についたが、しばらくするとファミとレドが遊びにやってき た。夜中にも何度か遊びにくる。しばらくぶりで帰ったので彼らも興奮して いるらしい。
9月14日(土) 新宿の無印良品に行って新居の打ち合わせ。間取りや窓の位置、ガラスの種 類など、だんだん細かいところに入って来る。即答できるところと持ち帰っ て検討するところが出てくる。神経を使うが、ここが良い家を作る頑張りど ころだ。妻がよく調べていて、家具の寸法を測ったりスケッチを用意してく れたりしたので助かった。  2時間半ほど打ち合わせをし、近くのイタリアンの店でパスタとピザを食 べる。こじんまりとしているが良い店だった。その後、ぼくはギャラリー「 ときの忘れもの」へ、妻はウェディングドレスの仕立て直しを受け取りに。 「ときの忘れもの」では細江英公写真展「抱擁」をやっていた。男性の身体 の黒さと女性の身体の白さを対比させた作品を特大サイズでプリントしたも の。写真というより、版画のような感触。モノクロ写真の点描の繊細な美し さが溢れていた。画廊主の綿貫さんと亡くなった広島の画家殿敷侃の話など をする。  ギャラリーを出て、青山ベスコモンズで妻と合流。ドレスはきれいな水色 に染まっていた。そのまま帰宅。夕食に、妻が作ってくれたいか納豆丼をお いしく食べる。食後、詩誌「ガーネット」から頼まれていた原稿を仕上げる。
9月7日(土)  妻の同僚の三浦さんご夫妻の誘いで東京ジャズを見に行く。5時半くらい に東京国際フォーラムに到着。広場では屋台がいっぱい出ていた。野外ステ ージでポーランドのバンドが演奏しており、しばらく聞く。ブラスを主体と したビッグコンボ編成だが、変拍子を多用した面白い音楽だった。ダンス音 楽と現代音楽をミックスさせたようなユニークなサウンド。マルチン・マセ ツキ―ポロネーゼというバンドだった。  会場に入り、6時に大江千里のビッグバンドの演奏が始まる。ポップス畑 で活躍してきた大江千里がジャズに挑戦して初めての成果を問うというもの だったようだ。曲はなかなか良かったが、大江さんのピアノはジャズになり きれていない感じで、テクニックも不足していて、少し残念だった。ゲスト に歌手のシーラ・ジョーダンが出演し、達者な歌を聞かせた。  次にリー・コニッツカルテット。若手のミュージシャンを従えて、スタン ダードを演奏したが、崩しに崩した演奏で、ちょっと聞いただけでは何の曲 かわからない。リー・コニッツはもちろん、クールジャズの大御所的存在だ が、そうした範疇を遥かに超えて、新しいサウンドに挑戦している。リズム もハーモニーも崩せるだけ崩した、幽玄と言ってよい演奏だった。こういう 感じにいつかやってみたいと思ってしまう。80歳を過ぎてなお前進する姿 に感銘を受ける。  3つめは、ブエナビスタ・ソシアル・クラブ。日本にも何度か来ているよ うだ。情緒たっぷりなサルサとソンを聞かせてくれた。ただ、メンバーにや やバラつきがあって、サルサをやりたいのか、ゆったりした伝統のキューバ 音楽をやりたいのか、はっきりしないところがあった。ピアノとトランペッ トの若手プレイヤーが名技を見せてくれたが、本当は、テクニック的には余 りうまくないおじいちゃんトランペッターの味のあるひと節が、このバンド の本来の姿なのかもしれない。  帰りに、三浦さんご夫妻とぼくと妻とで、丸ビルの中の小岩井農場直営の レストランで食事。卵を生地に使ったオムピザがおいしかった。
9月1日(日)  妻と秋川渓谷にハイキング。昼過ぎに武蔵五日市駅に到着。よく晴れてい る。河原を見ると、たくさんの人が水遊びをしたりバーベキューをしたりし ている。夏も終わりなので、家族みんなでレジャーを楽しもうとしているの だろう。  緑の美しい道をとにかく歩く。釣りをしている人も多かった。途中、阿伎 留神社と広徳寺に寄る。どちらも歴史の古い、立派な寺社だった。阿伎留神 社では写生をしている高齢の方のグループに遭遇。広徳寺は巨大なイチョウ の木が印象的だった。河原に降りて写真を撮る。小さな女の子が真っ裸にな ってはしゃいでいた。  川沿いの散策の道を歩いているうちに、土砂崩れがあるので回り道をして 下さいとの看板を見る。けもの道に近いような山道を行くことになったが、 ぼくも妻も足には自信がある方なので、楽しんで歩いた。再び河原近くの道 に降りたかと思うと、長い坂を登らなければならなかったりして、なかなか ダイナミックな散策となった。帰りはバスだが、乗って20分ちょっとくら いで武蔵五日市駅に着いてしまったのに、ちょっとびっくり。随分曲がりく ねった道を歩いたものだ。近くの山小屋風の喫茶店で、遅いランチを食べる。 キーマカレーを頼んだがおいしかった。猫の本やグッズが置いてあって、猫 好きなぼくとしては満足。コンビニで名物の豆腐の味噌漬けを土産に買う。 くたびれたが、こんな快い疲れなら歓迎だ。