2014年1月

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1月26日(日)
 昼間掃除などの家事をし、右肩骨折で入院している詩人の今井義行さんのお
見舞いに行く。亀戸の病院で、バスで駅から10分ほどのところにあった。途中、
お見舞いの花とイチゴを買う。今井さんは右腕が完全に隠れるくらいに包帯が
されている状態だった。人工の骨を入れる手術をして、手術自体は成功だった
が、リハビリ含めて一か月程入院しなくてはならないという。重傷ということ
だが、今井さんの表情はサバサバしていて、イチゴを食べながら、退院したら
このケガをネタに詩を書いてやる、と言って笑っていた。
 それから千駄ヶ谷に移動。今日は東京倶楽部でジャズバンドScud Cloudsのラ
イブがある。駅で、キーボードの東宮さんとバッタリ。一緒に店まで歩く。店
内は30-40人程の広さ、シンプルだが気持ちが良い空間で、響きも良い。受付の
係が必要と聞かされて、妻に電話し応援にきてもらう。19時に演奏スタート。
うーん、ちょっと力みがちな演奏になってしまいましたね(特にぼくが)。で
も、その分果敢なプレイが披露されていて、全体としては勢いを感じさせるも
のになったのではないでしょうか。課題は、お客さんを疲れさせないようにす
ること、ですかね。第三部はセッションで、知り合いで音楽をやる人たちが飛
び入りしてくれた。集客は14名。次のこのバンドのライブは2/15だ。

1月19日(日)  13時渋谷のスタジオでトランペッターの天野さんと練習。この間演奏のこ とでいろいろ悩んでいることを聞いたので、では一緒に練習しましょうという ことになった。呼吸法、リップスラーなどの基礎的な奏法のことから、アドリ ブの仕方、テンションの使い方まで、2時間きっちり練習した。経験の長いぼ くの方が教える役に回ることが多かったが、ぼくが学ぶことも多かった。天野 さんの熱意にとにかく打たれる。音楽は音の楽しさを伝えていくもの、という 点を強調したように思う。それから横浜に移動。8ビートバンドScud Cloudsの 1/25のライブに向けてのリハ。全曲を通して練習した後、アブない部分を修正 する。難曲ばかりで綻びがなくはないが、全体の流れはきっちりできたのでは ないかというところに持って行けた。後は本番でアガらないでできるかという ところ。武蔵小金井に戻って、妻と待ち合わせ、行ってみたかった居酒屋へ。 鹿児島料理を主なメニューにしている店で、焼酎を飲み、サラダやつくね、さ さみの天ぷらなどを食べた。どれもおいしい。特に、餃子スープがコクがあっ て絶品だった。平日はいつ行っても満員だが、その理由がわかる気がした。妻 ともいろいろ話ができて良かった。外食は久しぶりだが、たまにはいいもので すね。
1月18日(土)  昼間掃除などの家事。気になっていたラーメン屋ぱふで昼食。鶏ダシのあっ さりしたおいしいラーメンだった。夜は小田急相模原のライブハウスTAKE5に 友人のライブを聞きに行く。小田急相模原は、横浜線を使うとそんなにかから なかった。ポップス風の軽いジャズをやるバンドと、友人のドラマー、ベーシ ストがいる2管のクインテット。ジャズらしいひねりのある表現がもっと欲し いなという気にもなったが、楽しく聞けた。2/15に玉川学園サマータイムでや るライブの打ち合わせもする。2ステージの後はセッション。ビッグバンドを 長くやっていてソロに転向したというサックスのおじさんと仲良くなる。
1月13日(月)  ちょっと寝坊。朝昼を兼ねたご飯を食べてから妻と周囲をウォーキング。小 金井公園を通って、花小金井の方まで散歩した。花小金井は洒落たお店などは 余りないが、住みやすそうな街だった。サイクリングやウォーキングにぴった りの小平グリーンロードもちょっと歩く。喫茶店で休もうとしたが満員で入れ ず。小金井公園に戻り、露店でぼくはホットラムレモネードを、妻はココアを 注文。暖まりますね。寒かったが、歩くと気分がシャンとしていい。
1月12日(日)  妻と、ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」(纐纈あや監督作品) を見にポレポレ東中野へ。屠畜から小売までを手掛ける家族経営の精肉店を取 材した映画で、とても面白かった。劇場は満員で、階段に敷かれた座布団に座 って鑑賞した。精肉の過程が生々しく撮影されているのも面白かったし、部落 問題に触れられている点も興味深かったが、基本的にこれは家族の物語だと思 う。登場する人たちの個性や街の様子が生き生きと描かれている。家族の一人 が太鼓張りの仕事も始めるエピソードが挿入されていて、太鼓というのは動物 の皮を張って作られるものなのだと改めて理解する。女性の立場が語られる場 面も多い。仕事もお祭りもは男性主導で行われるので、女性たちは気丈でなけ ればやっていられないということろもあるのかなあ、と思ってしまった。監督 自身のメッセージを伝えるというよりも、家族の人たちの心情を伝えることを 大事にしているところが良かった。上映後、纐纈あや監督と全芝浦屠場の栃木 裕氏のトークイベントがあった。栃木氏はこの映画を家族の物語として評価し た後に、屠場のシーンをもっと見たかったと言い、自分たちから見れば屠場の 仕事は全く普通の仕事であって、これを尊い仕事などと持ち上げたりするのは ムカつく、と発言。更に、「命をいただく」というような言い方は嫌いである と述べた。肉食は当たり前の日常であり、変に持ち上げるよりもそのことを直 視しようということであろう。確かにこの映画には、そういう通俗的な見方を 許してしまうようなところがある。その意味で、栃木氏の意見は貴重なものだ と思うのだが、家族を中心に描いている限り、屠場を巡る客観的な考察より情 を重視するのもまた当然であろう。  見終わって、新宿に行き、お粥の店で食事。それから原宿のクロコダイルへ サルサライブのリハのために駆けつける。この店は一年ぶりの出演だが、PA がしっかりしていてやりやすい。リハ終了後、蕎麦屋で軽い夕食をとる。20 時に本番スタート。古くからのファンの方々が大勢来て下さった。妻も従妹の 方を連れて聞きに来てくれた。しばらくぶりのこの店でのライブだったせいか、 初め、柄にもなくアガッてしまったがだんだん落ち着いて演奏できるようにな ってきた。全体としては、かなり精度の高い演奏ができたように思う。後半疲 れが出てリズムがもたってしまったのが残念。それでもお客さんが盛り上げて くれて、楽しくステージをつとめることができた。聞きに来てくれた方に御礼 を言いたい。
1月5日(日)  横浜関内のFar Outで今年初セッション。呼んでいただいたピアノの 荻原さんに感謝。知り合いが何人か来ていた。スタジオはグランドピアノが置 いてあってかなり広かったが、20人程のミュージシャンでいっぱい。楽器の バランスも良く、楽しく演奏できた。ベースの人がいやにうまいと思ったらプ ロの方だった。女性トランペッターの天野さんからいろいろ演奏上の質問を受 けて、セッション終了後、ジョナサンでご飯を食べながら小一時間ほど音楽談 義をする。その後、サルサバンドの練習へ。来週は本番だ。
1月3日(金)  大山の東学坊で、ぼくの両親、妹夫婦と甥、妻のご両親、弟さんと新年会。 東学坊は豆腐料理の専門店で、修行中のお坊さんが宿泊する施設としても有名 なところだ。伊勢原からバスで行ったが混みに混んでいた。さすが霊山だけあ って正月は人通りも車通りも多い。12時に着いて妻のご両親を待ち、会食が スタート。豆腐はさすがにものすごくおいしい。湯豆腐など、スーパーで売っ ているものとは全く別物の、クリーミーな味だった。おからのサラダや豆乳の スープも最高。陶芸に凝っている妻のお父さんから自作のぐい飲みやおかず入 れをいただく。おかず入れは、花瓶を半分に切って作ったユニークな作品。ぐ い飲みも色が良い。同じく陶芸をやっている妹のご主人がしきりに感心してい た。ウチの父も負けじと佐賀の文化物の話を写真入りでする(笑)。甥が大学 で文芸作品の創作に励んでいるよう。賑やかな新年会になった。その後、ぼく の実家でしばらくお茶を飲む。猫のファミとレドが皆を怖がらないでウロチョ ロ。父はここでも掛け軸だのなんだのを引っ張り出してきて説明する(笑)。 夕方、お開き。  こうした家族親戚で集まる会というのは以前は苦手でしょうがなかった。何 かこう、ぼくも結婚して人並みになったなあという感慨が沸いた(笑)。
1月2日(木)  結婚式を挙げた神田明神にお正月のお参りに行く。神社の前は人がいっぱい で、何と坂の下まで列ができている。まあ並ぶのも正月のお参りの楽しみの一 つだ。境内に入るとお囃子の音が聞こえてくる。何と、生演奏だ。演奏してい るのは地元の愛好家の方々らしい。やはり生音は良い。空気が心地よく刺激さ れる。ワンちゃんを抱いてお参りに来ている人もいる。犬も慣れたもので少し も騒がない。やがて順番が来た。今年の平穏無事を祈願する。鳳凰の刺繍が施 された織物が社に飾ってあって美しかった。参拝の後、妻が古いお札を奉納す るというのでついていく。途中、神馬として飼われているポニーを目撃。とて もかわいかった。お守りを買い、結婚式を挙げた会館で記念品の絵馬をいただ いて帰る。晴れていて、お参り日和だった。
1月1日(水)  あけましておめでとうございます。  昨年は結婚という人生の大きな出来事があった。独身時代からは生活も激変 したが、毎日新鮮で楽しい。妻に感謝です。  目覚めて妻に「あけましておめでとう」を言い、朝食。妻が一日がかりで作 ったおせち料理を食べる。黒豆、なます、煮しめに雑煮。2冊の本を熟読して きちんと日本料理のやり方を踏襲して作ったのだという。どれもコクがあって おいしかった。特に煮しめは大好物なのでたくさん食べてしまった。野菜を煮 たものはおいしくて幾らでも食べられる。黒豆も甘すぎず、すっきりした良い 味に仕上がっていた。日本酒も飲んで良い気分に。酔いざましに近所を散歩。 その後、両親への挨拶に行く。よく晴れていて気持ちがいい。1時前に相模大 野の妻の実家に到着。親戚の方もみえていた。皆でわいわい雑談し、駅伝を見 ながら、義母自慢のおせち料理を食べる。妻のおせちより、やや硬めに煮てあ った。おせちはシンプルなだけに作る人の個性が強く出るものだ。軽く歯ごた えがあるのが絶妙。他のご馳走も皆おいしかった。中学生の舞ちゃんが吹奏学 部でコントラバスを弾いているというので、ジャズをやったらとけしかけてみ る。3時頃お暇して、今度はぼくの実家へ。途中八幡神社に寄り、今年一年の 幸せを祈願する。ファミとレドは、久しぶりに会ったので最初ちょっとよそよ そしかったがじきに慣れて一緒に遊ぶ。ここでもいろいろご馳走責めに。母が 作るおせちは、義母のよりやや柔らかめで、ぼくにとっては食べ慣れた味で嬉 しかった。手作りきんとんもおいしい。生活のことなどを喋る。食べている最 中、食いしん坊のレドがねだりにくるので刺身をちょっとあげる。土産もいっ ぱいもらってしまった。7時頃に暇を告げて帰途につく。