2014年12月

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12月31日(水)
 2014年最後の日。細かなところを掃除して、トランペットの練習をし、メ
ルマガのコラムのメモを書く。
 8時頃、紅白歌合戦を見ながら夕食。ブリ大根と年越しの天ぷら蕎麦。天
ぷらは、エビとグリーンピースとクレソンとニンジンのかき揚げ。グリーン
ピースとクレソンの天ぷらは初めてだが、イケますよ。
 結婚して2回目の年末を、こうして夫婦とも健康で穏やかに迎えられたこと
に感謝です。

 今年はいろいろなことがあった。第一は新居が完成したことかな。数年前
まで新築の家を建てることなど思いつきもしなかったが、結婚から1年3か月
程であれよあれよと事が進んでしまった。第二は、さとう三千魚さんの「浜
風文庫」で詩の連載をしてもらうことになったこと。婚活して結婚生活を送
るまでをテーマに、連作を書こうと思う。「浜風文庫」は、詩人ごとにペー
ジが分かれる作りになっており、前の詩も読めるようになっているので、一
つの詩を他の詩と関係づけながら書くのに適している。変化していく生活を
連作詩で表現していこうと思う。第三は、鈴木志郎康さんのお宅にお邪魔さ
せてもらう機会を得たこと。主目的は、足が不自由になった志郎康さんの書
庫の整理なのだが、志郎康さんは自宅を詩人や映像作家が集まるスペースに
したいのだという。志郎康さんは、「友愛」を軸とした表現の在り方を考え
ておられていて、知り合った人同士が互いの詩について親身になって話すこ
とが大事とおっしゃっている。詩を人間活動の一環として捉えてどんな人か
らどんな必然性を経て作品ができあがったかを問うことは、できあがった詩
作品の出来だけを云々して、時代を代表する詩がないと嘆いたりすることよ
りも、遥かに詩の本質に根ざしていると思われる。ぼくは、これを、生活上
の互助的な集まりにもしたらいいんじゃないかと思う。人が集まって、表現
のことも生活上の困ったことも、自然に話せたら素敵ではないかと思うのだ。

 それでは来年もどうぞよろしくお願いいたします。
 皆様、良いお年を。
12月30日(火)  午後、窓を磨き、それからこのホームページの引っ越し。OCNnoPa ge Onというサービスを長年使っていたのだが、2月末で終了するという ので、OCNが推奨するさくらインターネットに切り替えた。慣れないので 2時間ほどもかかってしまったが、無事終了。2000.12.13に開設して、今日ま でアクセス数が48168。見て下さった方がいることに感謝。  少し早い夕食。それから国分寺のgieeという店にセッションに行った。 ホストは田山勝美(p) 渋谷盛良(b) 藤井信雄(ds)という経験豊かなプレイヤ ー。小さい店だが、居心地が良く、コーヒーもおいしかった。客は、トラン ペットがぼくを含めて3人、それにドラムス、ギター、ベースが一人ずつ。ド ラムスの藤井さんのダイナミックな演奏ぶりにちょっとビビる。一流のドラ マーに伴奏してもらうのは勉強になる。トランペットの若い人とドラムスの 人が上手だった。ギターの人がやたら恐縮して遠慮勝ちに弾いていたが、お 金を払ってセッションに来ているのだから、堂々とやりたい放題やればいい んじゃないかなあ。
12月29日(月)  午前中、床の水拭き。年末の大掃除もこれであらかた終わった。  6時に妻の勤め先の同僚のMさんご夫妻が来られる。Mさんは妻と親しく、 旦那さんがジャズギターが趣味ということで、ぼくとも話が合う。以前、M さんのお宅に招いていただいて、おいしいものをたくさんご馳走になってこ とがあるので、こちらも新居へお招きした次第。お土産にワインとケーキ、 それに新築祝いとしてお洒落なガラスの花器をいただいて恐縮。家を案内す ると、建設関係の仕事をされている旦那さんが、施工の細かいところに目を 向けられていてさすがだと思った。サッシのメーカーも吟味されてしまった (笑)。  いただいたロゼのスパークリングワインで乾杯。妻がこの日のために準備 していたのはホタテと鮭のテリーヌ、白インゲンとベーコンの煮込み、タコ とカブのマリネ、ホウレンソウのキッシュ、ビーフシチュー。ワインを飲み、 料理を食べながらいろいろなことを喋った。ご夫妻でよくワイナリー見学を されていること、Mさんが手芸が得意ということも知った。新居で家族以外 の人をお招きするのは3回目。楽しい晩になった。
12月28日(日)  年賀状を出し終わり、午後は掃除。一階の床を水ぶきする。力を入れて拭 いたおかげでだいぶきれいになった。サンドイッチで軽い昼食をとり、トラ ンペットの練習。  4時半頃妻と家を出て、サルサバンドロス・ボラーチョスの忘年会。下高井 戸のうどん居酒屋、東京ジャズ競輪に行く。ここはジャズが流れるうどん屋 さんで、競輪ファンも集まるという個性的な店だ。おいしいものが次々に出 てくる。そしてうどんはコシがあって飛びきりうまい。日本酒も良いものを 飲ませてもらう。バンドの話やその他いろいろなバカ話をして9時頃帰宅。 今年も楽しくバンド活動をさせてもらった。来年も頑張りたい。
12月27日(土)  午前中、掃除をして、詩人の鈴木志郎康さんのお宅の書庫の整理にうかが う。正午に薦田愛さん、長田典子さんと待ち合わせて鎌倉パスタで昼食。お 土産の和菓子も買う。1時半頃お宅に到着。整理は3回目となるので、もうか なり勝手がわかっているし、チームワークもとれてきたので作業はスイスイ 進んだ。それにしても志郎康さんの蔵書の量はハンパではない。コンピュー タ関係の本だけでも文字通り山のようにあった。これらを読んで勉強してい たのだから、恐れ入る。  3時半頃に作業終了。お茶を飲みながら雑談。長田さんが煮物を作って持っ てきてくれた。上品な薄味でとてもおいしい。その後、麻理さんにガレージ を見せていただく。ここに本の一部や玩具他を置き、欲しい人にはあげて、 人が集うスペースにするのだという。  志郎康さんのお宅を出てから、薦田さん、長田さんと近くの喫茶店でお酒 を飲みながら詩の話など2時間程して帰宅。
12月25日(木)  帰宅して、妻が作ってくれたクリスマスのご馳走を食べる。白ワインのリ ゾット、イタリア風チキンカツレツ(トマトソース)、オニオンスープ。じ っくり時間をかけて作ってくれただけにどれもおいしかった。リゾットが特 においしい。妻に、クリスマスプレゼントとして、バムとケロのカレンダ− を渡す。ささやかなものだが、喜んでくれた。自宅でゆっくり過ごすクリス マスは良いものだ。
12月23日(水)  一日家にいて、さとう三千魚さんのブログ「浜風文庫」に載せる詩を書く。 うんうん唸りながら、一日かけて何とか書きあげることができた。締めきり に間に合わせることができてほっとする。  夕食に、妻がちらし寿司を作ってくれた。大好物なのでパクパク食べてし まう。豆腐の吸い物、アズキとカボチャの甘い煮物もおいしかった。
12月21日(日)  夫婦で寝坊して遅い昼食。10時間近く寝たかな。すっかり疲れが取れた。  掃除をして、外出。今日は妻の誕生日なのだ。妻は現実主義で、サプライ ズのプレゼントが好きではない。誕生日のプレゼントは自分が欲しいものを 自分が決めて買ってもらう、ということ(笑)。自転車で国分寺まで行き、 デパートの中の靴下屋でレギンスを選ぶ。妻は温活に熱心で、体を冷やさな いための衣料品をいろいろ持っている。じっくり商品を見た後、店員にカタ ログを持ってきてもらう。そこで気にいった品を見つけ、取り寄せてもらう ことに決定。今日は手元にはないが、これが妻への誕生日プレゼントとなる。 時間があったので、ぼくのズボンも買う。その後、喫茶店でちょっと休み、 帰宅。夕食をとりながら改めて妻におめでとうを言う。  8時に家を出て、サルサバンドの練習へ。
12月20日(土)  詩人の鈴木志郎康さんの家に書庫の整理にうかがう。  今回のメンバーはぼくと、詩人の長田典子さん、薦田愛さん。正午に代々 木上原駅で待ち合わせ、鎌倉パスタで食事。長田さんにも薦田さんにもしば らくぶりで会う。近況報告をしあった。それから花屋で少し大きめのシクラ メンの鉢をお土産に買い、志郎康さんのお宅に向かう。花の好きな志郎康さ んは喜んで下さった。  整理は、一回行っているので、だいたい勝手がわかっている。山のように あったコンピュータの本がかなり片付いた。より分けた本を階段周辺に積ん で、積む場所がなくなったところで終了。その後、お茶を飲みながら、生活 のことや詩のことを喋った。友愛というものを核にした表現と助け合いの輪 が広がると良いと思う。  5時ちょっと前にお暇して、電車で帰宅。
12月19日(金)  退社後、都立大学のジャミンで、ジャムセッションで知り合ったピアニス トの永武幹子さんのクインテットを聞きに行く。永武さんはまだ学生だが、 ダイナミックで創造性豊かなピアノを弾く。塩ラーメンを食べて腹ごしらえ し、店内へ。昔は祐天寺に住んでいたのでここへはちょくちょく来ていたが、 最近はすっかりご無沙汰だった。マスターがぼくのことを覚えてくれていて、 引っ越ししたことなどを話す。  7月半にスタート。バンドはトランペット2本にリズムセクションという編 成。ミュージカルナンバーが多かったが、モダンなアレンジがされていて、 面白かった。難しい曲をよくこなしていたと思うが、全力投球すぎてやや余 裕が足りない感じもした。トランペット2人は、競い合うよりは協調するプ レイを行っていて、好感が持てたが、個性をぶつけあう局面があっても良か ったのではないか、とも思った。全体としては楽しい演奏だった。  10時半頃終演で、すぐ帰宅。
12月14日(日)  朝食兼昼食後、妻と衆議院選挙の投票へ。小学校の体育館が投票所だった が、それほど混んでいなくて、投票はすぐ終わった。妻は国分寺の方にウォ ーキングに行き、ぼくは図書館へ。ジャズの本や詩の本を借りる。帰宅して、 借りた本を読む。テレビを見ると、自民党が圧勝のようだ。夕食を食べ、サ ルサバンドの練習へ。
12月13日(土)  疲れていたので11時過ぎに起きる。掃除をしてトランペットの練習。それ から中目黒のイタリアンレストラン「イカロ」へ。今年を締めるちょっとし た贅沢イベントとして妻が予約してくれた店だ。レストランに行く前に、独 身時代に住んでいた祐天寺へ。ぼくがかまっていたノラ猫のミラちゃんが元 気でいるかどうか確かめるためだ。懐かしいアパートの近くに行くと、果た してミラちゃんはいた。1年半以上ぶりだというのに、何と見分けて駆けて きてくれる! 感動的だった。ミラちゃんは近所のアイドル猫で、世話をし てくれる家が何軒かあるのを知っていたので、行く末を心配していたわけで はないが、それでも元気そうな姿を見てほっとした。毛皮もつやつやしてお り、甲高い声をあげてぼくにまとわりつく。いやあ、こんなに歓迎してくれ るならまた寄ろうかなあ。いっぱいなでなでしてから中目黒へ。中目黒では 目黒川がライトアップ(青の洞窟と呼ぶらしい)される予定が、人が集まり 過ぎて急きょ取りやめになるというハプニングがあった。店に着くと、妻が 既に席についていた。  ここはカジュアルなイタリア料理店の中では、味が良いことで有名なとこ ろで、予約も結構大変だったようだ。注文はコースでなく、アラカルトとい うのも嬉しい。ぼくと妻が選んだメニューは、野産ジャージー牛のモモ肉マ リネ南チロル風、チンタセネーゼのラグーとトランペット茸、シャントレル 茸のガルガネッリ、パッパルデッレ・エゾ鹿の煮込みソース、アイスランド 産仔羊のロースト軽い燻製アンチョビソース。どれもしっかりした味だ。肉 料理が得意らしく、こってりしているのにくどくない。当たり前だけど、こ ういう凝った味つけはプロならでは、ですね。どれもとてもおいしかった。 ワインも白、赤一杯ずつ注文。いつも飲んでいる2000円以下のワインとはや はり違う(笑)。妻ともいろいろなことを話せた。隣の席の女性たちがぐい ぐいワインを飲んでいるのにちょっとびっくり。デザートはアップルパイと バニラアイスクリーム。2時間半近く、たっぷり楽しませてもらった。  帰り、駅前で管直人を見る。明日は衆議院選だ。
12月11日(木)  退社後、パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管 弦楽団の演奏を聞きに、オペラシティ・コンサートホールへ。曲目は全てブ ラームスで、満員の盛況だった。日本では、ブラームスとチャイコフスキー は特に人気がある。  「ハイドンの主題による変奏曲」は、素朴なメロディーが解体されて様を 鮮明に描いた演奏で、室内楽的な面白さがあった。ある細部を思いがけない 局面で強調したりするのではっとさせられる。「ヴァイオリン協奏曲ニ長調」 は、ソロのクリスティアン・テツラフの出来が抜群で、非常にダイナミック で情熱的な演奏だった。ぼくはこの曲の2楽章がやや苦手なのだが、緊張感が 張り詰めた演奏で、息を飲んだ。オーケストラもよく支えていた。アンコー ルのバッバ「無伴奏ヴァイオリンソナタ3」も見事だった。休憩をはさんで、 「交響曲2番」。ヤルヴィは細部にこだわる指揮に徹しており、まるでシェ ーンベルクが編曲したかのような印象を受けた。歌謡的な主旋律の影に潜む 中声の不穏な動きをこれでもかとばかりに引き出し、現代音楽の創始者とし てのブラームス像を作りあげている。その大胆なアプローチが説得力を持つ のだからすごい。アンコールの「ハンガリー舞曲3&5」は、ルバートを思 い切りかけた快演。リズムが生き物のようだ。  終わって守屋さん、田沢さん、佐々木さん、原口さん、小島さんと中華料 理屋で食事。原口さんは新しい職場で評価され、大変だが張りきっているよ うだった。久々に会えて嬉しかった。
12月7日(日)  掃除などの家事を済まし、夕方高円寺の「T's」でジャムセッション。初 めて行く店で、大きくはないが立派なグランドピアノが置いてある。上手な 人もいて、ホストのミュージシャンも良かったが、何しろ満員で寿司詰め状 態。3時間いて2曲しか演奏できなかった。まあ、こういう日もあるかな。  一度帰ってご飯を食べてからサルサバンドの練習へ。
12月6日(土)  詩人の鈴木志郎康さんのお宅に、本の整理にうかがう。12時に今井義行さ んと代々木上原で待ち合わせて、近くの食堂で焼き魚定食を食べる。13時す ぎに志郎康さんのお家に着き、早速書庫の整理。いる本、いらない本をより 分け、階段にどんどん積み上げていく。山のように本があったが、かなり片 付いた。まだまだあるので、残りはべつの日に。切りの良いところで作業を 終了し、志郎康さん、麻理さんにお茶をご馳走になる。詩の話もたくさんし た。人と人との「友愛」を軸にした表現の在り方を、志郎康さんは考えてい るようだった。4時半頃出て、6時に武蔵境駅で妻と合流。焼き鳥屋「竜の字」 に入る。妻の職場の忘年会の下見を兼ねて飲み食い。メニューは多くはなか ったが、焼き鳥は丁寧にじっくり焼かれていておいしい。チーズとアボガト の天ぷら、モツ煮込みも良い味だった。日本酒、焼酎の種類が豊富だったか ら、飲む人が多ければ忘年会にはいいかも。