2014年9月

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9月28日(日)
 午後、海老名私立中央図書館の連続講演会<出版社と図書館をつなぐ>第
4回を聞きに行く。お話は岩崎書店の岩崎弘明社長。岩崎社長は日産に勤め
ていたこともあり、アメリカやカナダでの生活体験もある方である。現在の
出版不況と言われる状況を、データを基に、また海外の事情と比較しながら、
冷静に分析されていて、非常に面白かった。出版業界に対する政府の支援が
十分でなく、出版物に対しては軽減税率を適用すべき、そのためには出版業
界はロビー活動をしなければならないという、踏み込んだ認識が刺激的だっ
た。甘さを排した、こうしたシビアな認識は、出版人からは余り聞くことが
できないのだが、他業界の経験があり、海外生活も長かった岩崎社長には、
日本の出版の現状がいかにも歯がゆいものに映るのだろう。終わって図書館
をぶらぶら見てから、経堂に移動。
 6時からラテンジャズバンドのリハ。ピアニストが変わって前よりやりやす
くなった。2時間練習し、1時間喫茶店で休憩。メルマガ原稿のメモを取る。
9時からサルサバンドのリハ。我ながらタフだ(笑)。
9月27日(土)  早起きして後楽園の春日クリニックに健康診断。妻のすすめで胃の内視鏡 検査も受ける。空いていてどんどん順番が回ってくる。7時半受付で9時15分 くらいには終わってしまった。  神田明神へお参りに行き、お茶の水で蕎麦を食べる。睡眠不足だったので 帰って昼寝。起きて掃除をしたりする。 
9月24日(水)  朝9時、小平市役所の方が固定資産税の査定にみえる。小一時間ほどで終 了。資産税以外の税についてのお話もうかがって勉強になった。
9月23日(火)  10時半に詩人のさとう三千魚さんと三鷹駅で待ち合わせ、今井義行さんの お見舞いへ。今井さんは着実に回復しているようで嬉しい。さとうさんと今 井さんは、昔、同人誌「飾粽」で会って以来の対面だったと思う。話が弾ん で楽しいひとときだった。  病院を出た後、さとうさんと駅前の蕎麦屋で食事。詩や音楽のことなど、 いろいろ話した。帰って、さとうさんの「浜風文庫」のための詩を書く。
9月21日(日)  妻の生みのお母さんのお墓参り。上大岡の駅で降り、真光寺へ。よく晴れ ていて、お墓参り日和と言える。千手院は高台にあるので、周囲を見渡すこ とができ、見晴らしは最高だ。その一番見晴らしの良いところに神奈川県戦 没者慰霊堂があり、そこにお参りしてお母さんのお墓へ、  ぼくたちの前に義母がお墓参りしてくれたようで、墓は草一本ないきれい な状態。お花も活けられていた。きれいなお墓をぼくと妻で更にきれいにし て、駅で買ったお花を生けると、お墓の花瓶は満杯になり華やかになった。 お線香をあげ、冥福をお祈りする。  その後、上大岡駅前のラケルでオムライスを食べる。実はラケルのオムラ イスは初めて食べるのだが、とろりとしておいしかった。  横浜に移動し、人形の家を見に行く。大昔に一度行ったきりだったが、ず っと進化している印象を持った。世界各国の人形と日本の伝統人形をバラン ス良く配置している。大きな建物ではないので、途方もない数の人形が展示 されているわけではないのだが、うまく整理されていて、一時間くらいを時 間を楽しむのに丁度いい。伝統的なアフリカの人形はやはりインパクトがあ る。今の子たちのためにプリキュアの展示もあった。  その後、元町でシャドウショッピング。ここは女性が好きそうな店がいっ ぱいありますね(笑)。鉱石の店が面白かった。
9月20日(土)  家の掃除をした後、三鷹ソニドにセッション。ヴォーカルの人が多かった。
9月15日(月)  サトミセキさんからいただいた『虹をうむ人』(幻冬舎)を読了。面白か った。サトミセキさんは詩人で、同じ同人誌で書いていた。博学な方で、数 年前に癌を患ったが、現在は治癒している。この本は「がんと命を巡る7つ の旅」という副題がついているが、闘病記は一部で、残りは彼女の人生体験 が書かれている。ノンフィクションなのだが、小説の色が濃い。合理的な判 断と神秘的なものへのロマンティックな傾斜が混在している。自立した、知 的な人間であろうと努力してきた人が、病気をきっかけに、自身の命の在り 方をいろいろな角度から見つめ直し、今までの行動の枠を超えて感情を表に 出すことを覚えていく。そんな、一種の「青春小説」だと思った。  夜、夕食にカジキを焼く。
9月14日(日)  午後、妻とシネマヴェーラ渋谷で映画を見る。1961年公開の「さよならを もう一度」(アナトール・リトヴァク監督)だ。イングリッド・バーグマン、 イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンスが主演している。ここは今では珍 しくなってしまった名画座で、ロビーは質素だが、中はきれいで居心地が良 い。妻が、いわゆる昔の名画を余り見たことがないと言っていたので来てみ たわけだが、思った以上に楽しんでしまった。原作はサガンの「ブラームス はお好き?」で、中年の男女の恋の騒動を描いたもの。浮気する恋人に疲れ た女性が若い男性のアプローチを受けてくらっとするが、元の鞘に収まる、 というよくあるストーリーだが、実に洒落た感じに面白く仕上げている。40 代のバーグマンは、顔の皺も隠さないし、体型も歳相応にふくよかになって いるが、そういうところを変に取り繕わないでリアルに感情を見せているの が良い。モンタンとパーキンスは中年伊達男と熱血のボンボン息子という対 照的な役柄ながら、それぞれの役をきっちりこなしている。エンタメとして の芝居を堪能させてもらった。  見終わって、タワーレコードに寄り、お茶を飲んでひと休みしてからケニ ー・ホイーラーのCDを購入。1Fでホーン入りのヒップホップの生演奏をや っていたのでちょっと聞く。それからパルコのレストラン街の中華料理屋で 食事。坦々麺とチャーハン、ギョーザを食べる。なかなかおいしかった。妻 と別れて経堂に行き、サルサバンドの練習へ。
9月13日(土)  寝坊をして朝昼兼用の食事。掃除をして、三鷹の病院に今井義行さんのお 見舞い。駅前の花屋で紫のリンドウを買う。今井さんは入院のストレスで軽 い湿疹が出ていたが、まあ、これは乗り越えなきゃと明るかった。以前より 歩きぶりもしっかりしていて回復に向かっていることがわかる。詩の話もい っぱいした。やがて病院の夕食の時間になったので帰る。帰宅したら妻が長 瀬さんからいただいた絵を壁に吊るしていた。きのうぼくが作ったカレーと 妻が作ったアボガドとブロッコリーのサラダ、チリワインで食事。サラダは 缶詰のカニ入りでおいしかった。  実は昨日、仕事でポカをしてしまって落ち込んでいたのだが、ご飯を食べ て少し元気が出た。
9月7日(日)  お台場のZEP TOKYOにエル・グランコンボを聞きに行く。会場を間違えてし まい、一曲目の途中で入場。ウチのバンドでもやっている曲が聞こえてきた。 それからは天国状態。エルグランコンボは結成50年で、大半がおじいさん、 創立者でありリーダーのラファエル・リティリールに至っては現在88歳。し かし、出てくるサウンドはパワフルですごいグルーヴ。やっぱりこのバンド は最高ですね。カンタンテはよく伸びる声を持ち、ひょうきんなダンスも面 白い。トランペット2、サックス2、トロンボーン1のブラス陣は重厚で輝 かしいサウンドで聞き手を圧倒、パーカッション陣は、無駄なこと一切やら ない端正にしてノリノリのグルーヴを作り出し、ピアノは名技を披露、ベー スは太い音で自由奔放に音符を刻む。2時間休みなしのぶっとうしの演奏で、 明日は上海で公演というから恐れ入る。全くオーソドックスな編成、曲、な のだが、全体のサウンドはグランコンボならでは、としか言いようがない。 端正にして小刻みにブルブル震える音楽、動物を抱いているような気分に近 いのだ。リーダーは、さすがに演奏には余り参加せず、指揮みたいなこと( としか言えないが)しかやっていないが、一曲のみピアノを弾き、見事なモ ントゥーノを披露した。いやあ、たまげました。  我がボラーチョスはグランコンボを参考にして精進を重ねているのだが、 この方向が間違いでないことがわかり(!)、大満足。自分たちで自分たち をほめてやりたい気分だった(笑)。  終演後、来ていたボラーチョスのメンバーで新橋の居酒屋で飲む。口ぐち に興奮を語っていた。幸せすぎる時間でした。
9月6日(土)  今週は妻が毎日残業だったので、料理などの家事をだいぶやった。疲れて いたので昼近くまで寝てしまう。  起きて、朝昼兼用の食事をし、それからメルマガのコラムの仕上げ。一時 間程で完成した。掃除をして、トランペットの練習。  夕方、バスで国分寺へ。妻と落ち合って、DEN's KITCHENで食事。一週間 頑張ったご褒美といったところ。ここは以前一度来て気に入った場所で、イ タリアンと魚料理を二本柱にした創作料理の店だ。生簀もある。刺身の三点 盛り、蒸し野菜、イカのグリル、ラザニアを注文。どれもひと工夫凝らして あって、おいしいと同時に新鮮な気分を味わえる。蒸し野菜は、野菜の上に チーズを振りかける趣向で、面白い料理だ。魚もおいしい。ビール、ハイボ ール、パイン酎を飲み、デザートも注文。久しぶりに妻と外でゆっくり食事 ができて楽しかった。  そう言えば、叔父の確さんから『肥前国 明治初期郵便印』(鳴美)をいた だいた。確叔父は切手の専門家だが、これは全日本切手展1998で金賞で受賞 した作品を集成したもので、明治期の長崎県周辺の消印を収集したもの。驚 くべき仕事だ。こんなものをどうやって集めたのか。気が遠くなるような地 道な聞き込みの作業と一点一点の位置づけを行う高度な知識がこの一冊に集 約されている。ぼくにこの一冊を味わい尽くす力はないが、眺めているだけ で感動してしまう。