2015年8月

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8月30日(日)
 有志で詩の話をしに鈴木志郎康さんのお宅へ。12時に今井義行さんと代
々木上原駅で待ち合わせて、牛タン専門店で食事。久しぶりに牛タンを食べ
たが、おいしかったし安かった。13時に志郎康さんのお宅に到着。今回は
今井義行さんの詩集『時刻のいのり』について話し合った。ぼくは読み返し
てみて、ナイーブさもさることながら、自分を世間に「詩人」だと認めさせ
たい、「詩人」として生きるしかない、とする武士のような(!)覚悟を印
象づけられていたので、そのことを話した。一冊の詩集を巡って白熱した話
が延々3時間ほども続いた。疲れたけれどとても充実した、楽しい時間だっ
た。帰りに猫のママニちゃんを撫でていたら、顎を撫でられている時は気持
ち良さそうにしていたのに、前足に触れた途端、機嫌が悪くなって何と引っ
掻かれてしまった! 何かイヤな想い出でもあるのだろうか? 
 薦田愛さんからソーメンをいただいたので食べるのが楽しみ。
 それから帰宅し、メルマガのコラムを完成させる。
8月29日(土)  寝坊して、遅い朝食を食べ、掃除。トランペットの練習をし、今井義行さ んの詩集『時刻の、いのり』を読み返す。それからメルマガのコラムを書き 始める。中川李枝子の有名な童話集『いやいやえん』をとりあげる。妻が帰 ってきて夕食。あおさの味噌汁がおいしかった。
8月23日(日)  サルサバンドのライブの日。午後4時に江古田バディに到着。リハーサル をして、メンバーと定食屋で食事。7時に対バンのマンテキの演奏が始まる。 足を運んでくれた知人や妻に挨拶し、8時半頃から演奏スタート。今日はワ ンステージのみということで、リラックスして演奏できたように思う。踊っ てくれたお客さんも多かった。終わった後のビールがおいしい。
8月22日(土)  昼間に掃除。トランペットの練習をし、図書館に行って本を借りる。それ から詩を書き続けて何とか完成。午後3時すぎに、妻と散歩。玉川上水沿い の緑道を歩く。ここはウォーキング向けに道がきれいに整備されていて、気 持ち良い。途中、小洒落た喫茶店を見つけて休憩。ステンドグラスの教室も やっている喫茶店で、何もかも手作りな感じ。冷房が効きすぎていないのも 良い。アイスコーヒーを頼んだら、おまけでお菓子がついてきた。津田塾大 学辺りで引き返し、帰りにいろりの里という和食レストランの庭を覗く。帰 って詩を推敲し、さとう三千魚さんに送る。
8月16日(日)  妻と鎌倉の海に遊びに行く。12時すぎに材木座海岸に到着。良い天気な のに、なぜか人が余りいない。茅ヶ崎にサメが現われたことから、腰までし か海に浸かってはいけないとのこと。ありゃあと思ったが、まあいいやと気 を取り直し、海の家で焼きそばを食べ、水際で足を浸す程度に遊ぶ。まあ、 海に来るのは久しぶりだったし、景色も良かったということで、それなりに 楽しめた。帰りに、駅前の喫茶店でアイス抹茶エスプレッソなるものを注文。 これがなかなかおいしかった。  夏休みも今日で終わり。明日から仕事を頑張ろう。
8月15日(土)  掃除をして、三鷹ソニドでセッション。10人ほどの人が来ており、知り 合いの女性ピアニストがホストをつとめている。ギターの若い男性の演奏が 良かった。  安倍首相による談話が発表されたが、連合国(特に「旧西側」)向けの文 言に積極的平和主義の宣伝を混ぜているという印象。
8月14日(金)  午後、阿佐ヶ谷のラピュタで東映の現代劇の特集をやっていて、石井輝男 監督の「いれずみ突撃隊」(1964)を見る。高倉健演ずるヤクザあがり の兵隊が中国の戦線で活躍する様を描く。上官によるイジメがあったり美人 の慰安婦との恋愛があったり、ひょうきんな奴がいたり二枚目面の情けない 奴がいたりと、出てくるものは戦争映画の「典型」ばかりなのだが、料理の 仕方がうまくて実に見せてくれる。ヤクザ者の兵隊が、純情、熱血、かつ調 子が良い性格で、高倉健がのびのびと自然体で演じている。連隊の中の相撲 大会のシーンも面白くて、現実の部隊でもこんなのんきなこともやっていた のかもしれないなと思わせてくれる。慰安所の描写も秀逸で、こちらも兵隊 同様人間臭いキャラがそろっている。ヒロインの朝岡冬路も良かったが、東 北出身の守銭奴の慰安婦を演じた三原葉子が光っていて、外見はサバサバし ているが中身は情に厚いという、いかにも庶民の女という役を生き生き演じ ていた。中国軍と戦うシーンもあり、中国兵が西部劇のインディアンのよう に非個性的に描かれているのも、いかにも、という感じ。全体として、人を シーンに引き込むにはどうしたらよいかということを考え尽くしている感じ で、勉強にもなった。  見終わって阿佐ヶ谷駅周辺をぶらぶら。昔時々入っていた喫茶店を探した が跡かたもなく、ああ、と思う。
8月13日(木)  新作の詩を書き始める。
8月12日(水)  雑誌『日本語学』から依頼された原稿を書き始める。テーマは詩の言葉と 美しさというもの。現代詩において、個人の主観を軸として、美というもの が「意外性」ということを伴って表現されることを論じる予定。夕食に両親 からもらった牛肉を使ってシチューを作る。
8月11日(火)  実家に日帰り帰省。  お土産に亀屋で和菓子、それに猫用スナックを購入。4時過ぎに実家に到 着。父とお茶を飲んで近況を話し、それから猫のファミ、レドと遊ぶ。最近 余り帰らないせいか、2匹とも最初は少々打ち解けない感じだが、優しく撫 でたり抱き上げたりしているとだんだん調子が戻ってくる。病気一つせずに 元気で過ごしているそうだ。レドの方は紐遊びに夢中、ファミの方は少し落 ち着いていて、父に抱っこされるのが大好きなようだ。  母が帰ってきて、ステーキと野菜の揚げびたしで夕食。9時半頃帰る。
8月10日(月)  昼間、健康診断の申し込みなどのヤボ用を済まし、夜、吉祥寺のメグにジ ャムセッション。この店のオーナーはジャズ評論家の寺島靖国氏で、いつか 行こうと思ってなかなか行けないでいた店だ。  店は駅のすぐ近くで、大きくはないが、立派なスピーカーが備えてある。 3時間程セッションしたが、上手な人が多く、特にピアノの人がダイナミッ クでうまかった。この店のセッションデーは月曜で普段は行きづらいのだが、 また来たいですね。
8月9日(日)  ちょっと遅く起きて朝昼兼用の食事。その後、図書館に行って本を借りる。 音楽関係と詩の関係の本を借り、児童書のコーナーをぶらぶらしていたら、 懐かしい『いやいやえん』があったので思わずそれも借りてしまう。  帰って読んだら、『いやいやえん』はある論理を押し通して、非日常的な 空間を作っていく話だということがわかった。いやはや、長く読み継がれる 童話は本当に侮れない。  その他、グレン・グールドの本を拾い読みし、しばらくサボッテいたこの サイトの更新などを行う。夜になって肉ジャガを作って食事。ちょっと醤油 味がきつくなってしまった。  食後、サルサバンドの練習へ。
8月8日(土)  午前中、掃除と庭の水撒き。トランペットの練習をし、それから池袋の古 書店ますく堂へ。ここには、ぼくが勤めているネット書店のお客様が古書を 出品している。文庫本にはカバーをかけ、中身がわからないようにしてある。 そして出品者の短いキャッチフレーズが記されている。買うまで何の本かわ からないという趣向だ。「ファンタジーワールドへようこそ」と書いてあっ た本を購入。開いてみると。佐藤さとるの童話集だった。ついでに山岸涼子 のマンガ『白眼子』も購入。  帰って、妻が風邪気味なので、カジキの照り焼きと卵とタマネギの味噌汁 の夕食を作る。
8月4日(火)  退社後、ワレリー・ゲルギエフ指揮PMFオーケストラを聞きにサントリ ーホールへ。PMFオーケストラは世界各国から集められた優秀な若手によ るオーケストラで、教育・研修の形で結成され、演奏会は言わば成果の発表 である。この演奏会が終わるとこのメンバーでの編成は解散となる。  1曲目はロッシーニの「ウシリアム・テル」序曲で、まるでベートーヴェ ンの交響曲のようにかっちりした演奏だった。ゲルギエフはダイナミックな 演奏で有名だが、いつもの爆発するような感じはなく、締めている感じだ。 良い演奏だが、オペラの序曲という雰囲気をもっと出しても良かったかな。 次はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で、ソリストはドミトリー・マスレ エフ。マスレエフはテクニシャンで、速いフレーズでは息を飲む程のキレを 示す。ただ、タメが余りに少なくて、この曲独特のとろけるような甘い味わ いにはやや遠い感じ。オケもやや前のめりの演奏で若さが出たかなと思った。 勢いがあるという点では良かった。マスレエフはこの後、チャイコフスキー の「踊りの情景(トレパークへの誘い)」、ラフマニノフ編曲メンデルスゾ ーン「真夏の夜の夢」スケルツォをアンコールで弾いたが、こちらの方がよ ほどのびのびしていて、キレ味の良い演奏だった。  後半はショスタコーヴィチの10番。オーケストラは前半よりもずっと良 く、曲の複雑な構造を明確に見せてくれる快演だった。シンプルな動機をリ フレインさせながら、山あり谷あり窪みあり湿地あり、ショスタコーヴィチ は屈折していて、本当に一筋縄ではいかない作曲家だなあと再認識。  終わっていつも中華料理店で食事。
8月2日(日)  午前中、掃除と水撒き。それからメルマガに載せるハービー・ハンコック の自伝の感想を書く。ハンコックのプラグマティックな性格と音楽との関連 をテーマにした。だいたいを書き終わったところで、夕食。それからサルサ バンドの練習へ。
8月1日(土)  少し前に見つけて、一度入ってみたかった、三鷹の日本茶喫茶たかみに妻 と足を運ぶ。アンティーク家具が置いてある端正な佇まいで、陶器などの展 示販売もされている。  お茶と草だんごのセットを注文。渋みと甘みが巧みにブレンドされたおい しいお茶だった。味に重層感があり、こういうお茶は家ではなかなか飲めな いですね。おだんごもおいしかった。ここは、たいやきが有名らしいので、 秋になったらもう一度来ようと思う。