2015年9月

<TOP>に戻る

9月27日(日)
 『日本語学』から依頼されていた原稿を執筆。午後、何とか完成させるこ
とができてほっとする。与えられたテーマは「ことばの美しさ」というもの
で、ぼくはちょっとひねくれて、「美しくない詩を読んでみる」というタイ
トルで書いてみた。トランペットの練習をして、夕方散歩。
9月26日(土)  ブラジルから仕事で帰国している大学ジャズ研の仲間、小松君を囲むセッ ション&飲み会。ベーシストの都合がつかず、ベースパートはピアノやギタ ーで代用。小松君は元気そうだ。異国の地でしっかり仕事をしているのはエ ライ。でも、苦労はそれなりにあるようだった。楽しく演奏でき、久しぶり の仲間にも会えて嬉しかった。それに日本酒。いい日本酒を最近飲んでなか ったのでついついしこたま飲んでしまい、ちょっと反省。6時過ぎにお暇し、 帰宅。家で妻が作った本格キーマカレーを食べる。おいしかった。
9月23日(水)  連休最終日。詩と詩評論の執筆。詩は夕方頃書きあげることができた。気 分転換に散歩。玉川上水緑道を津田塾大の前まで歩く。
9月22日(火)  人生初めての歌舞伎鑑賞。妻がチケットをとっておいてくれた。  少し早目に家を出て銀座をぶらぶら。喫茶店で休んでから、いざ、歌舞伎 座へ。日本酒を買って席につく。  演目は「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)で、仙台藩伊達家の御家騒 動をもとにしている。幼い主君を守るために乳母母子が奮闘し、最後は名判 決によって悪者が退治される。大枠のストーリーはごくシンプルだが、歌舞 伎はリアリズム演劇ではないため、ストーリーは見せ場を作るための単なる 素材みたいなもの。力士が立ちまわりを演じたり、床下でネズミとおいかけ っこをしたりと、これでもかとばかりに意味もなく楽しいシーンが続く。こ れぞエンターティメント、という感じだ。特に、前半の女性たちの攻防と、 子供を交えたシーンが面白い。毒を盛られる可能性があるため、乳母が食事 を作るが、その間、若君と家来である実子が空腹に耐えるシーンはおかしい やらいじらしいやらで、とても良かった。乳人政岡は玉三郎が細やかに演じ ていて、実に生き生きしている。悪役の一人、八汐は歌六。こちらも嫌らし さがじっとりと滲み出ていて名演技だった。後半の細川勝元は染五郎、キマ ッていてかっこいい。  終わって中華料理屋で食事して帰宅。
9月21日(月)  妻の生みのお母さんのお墓参り。昼頃上大岡駅に到着。お花を買い、千手 院へ。猫ちゃんがかわいく昼寝していた。近づいても逃げないので撫で撫で させてもらう。お墓の前に行くと既にきれいに掃除されていて、やることが なくなってしまった。わずかばかりの草をむしり、お線香を炊いて手を合わ せる。墓所は晴れていて気持ちが良かった。  近くの中華料理店で食事し、帰宅。帰って、新作の詩にとりかかる。
9月20日(日)  甲府のサルサ・デ・ダンシンに参加。実は今回が最終回という。  スーパーあずさで甲府へ。車内はめちゃくちゃ混んでいた。甲府から会場 である風土記の丘公園行きのシャトルバスが出ていて、サルサバンドの仲間 とともに乗り込む。着いて関係者に挨拶し、短いリハ。そうこうしているう ちにお昼になり、ビールを飲み、弁当を食べる。日本酒やワイン他、お酒を 持ってきた人がたくさんいて、酔っ払ってしまう。酔いざましに芝生に寝転 んでいる間に演奏がスタート。いろいろなバンドの演奏を、飲んだり、寝っ 転がったりしながら聞く。大層な暑さだったが、日陰に入ればそれほどでも ない。5時頃出番がくる。酒が入っていたせいできりっとしないところはあ ったが、お客さんは喜んでくれたようだ。デスカルガを終えて6時すぎに終 了。おれで甲府サルサも終わりかと思うと寂しくなる。わがロス・ボラーチ ョスはここに20回以上も出演したんだなあ。
9月19日(土)  妻と荻窪でランチ。ノザンセートル ドゥ ドゥマンというパン屋さんで、 中はカフェになっており、ランチがおいしいらしい。こじんまりとしていた が趣味の良い内装で、トマトソースのポークを注文。繊細な味でとても楽し めた。パンはさすがにおいしい! 店内でボサノヴァ・ジャズがかかってい て、こういうのもやってみたいなと思う。その後国分寺でシャツを購入。バ スで帰宅し、掃除。
9月13日(日)  午後、妻と一緒にサッカーミュージアムで開催された「みんなの学校」( 真鍋俊永監督)上映会に行く。「みんなの学校」は、特別支援が必要な子や 不登校の子が、他のみんなと一緒に学べる大阪の大空小学校をレポートした ドキュメンタリー映画。サッカーは、平等や人格の尊重が求められるスポー ツだということで、そうした精神の振興のために催されたようだ。  学校を飛びだしてしまったり、学校に来られなかったり、みんなと調子を 合わせられなかったり、突如声をあげてしまったり、かっとなって暴力をふ るってしまったり、という、“問題のある子”たちの行動がそのまま撮られ ている。大空小学校は、そうした子供を例外なく受け入れ、“健常な子”た ちと一緒に勉強させるというコンセプトで作られた学校であるようだ。ボラ ンティアの人もいるし、地域住民も協力的。そして何より校長先生がそのコ ンセプトをよく理解していて、体を張って生徒たちに向き合っている。生徒 と先生の心の通い合いが伝わってくる良い映画だと思った。ただ、できれば “健常な子”たちがどう感じているかも伝えて欲しかった。やや、先生(特 に校長先生)と“問題のある子”たちの関係に焦点が当たりすぎているよう に思う。これでは、周囲の子供たち、大人たちが本音ではどう感じているか がわからない。否定的な見解が多少あったとしても、それはそれで良いので はないかと思うのだ。批判や否定もこみで描いた方が、大空小学校の試みの 果敢さがよく表現されるのではないかと思ったわけだ。  見終わって、結婚式を挙げた神田明神にお参りし、それから梅ヶ丘の酒屋 リカーなかますへ。ここは、中学時代の同級生が旦那さんと一緒にやってい るお店で、ワインの品ぞろえは都内でも有数。特長あるワインに対しては、 一本一本、丁寧な説明が記されている。すすめられた赤ワインを購入し、試 飲もさせてもらう。その後、妻が見つけてきた経堂のインド料理店ガラムマ サラで食事。タンドリーサラダ、サムサ、マトンカレーを食べる。おいしか った。食事の後、サルサバンドの練習へ。
9月12日(土)  掃除をし、図書館に本を返しに行き、新たに詩や音楽の本を借りる。それ らをパラパラめくって読み、それから「日本語学」の原稿を書く。トランペ ットの基礎練習をして、夕食後、詩を書き始める。
9月6日(日)  新作の詩を書き始める。午後、妻と玉川上緑道を散歩。昨日歩いたのとほ ぼ同じ道だが、この道はその名の通り緑が豊かで何度歩いても飽きない。途 中、小平の名誉市民でもあった彫刻家平櫛田中の作品を収めた平櫛田中彫刻 美術館に足を運ぶ。平櫛田中は岡倉天心とも親交のあった近代彫刻の巨匠で 日本の伝統的な木彫りの技法と西洋彫刻の技法をミックスさせた独自の作風 で評価を得ている人だ。美術館は田中の住居を改造したもの。一点一点が、 姿の奥にある物語を感じさせ、見応えがあった。動かない物体から動きを感 じさせるにはどうしたら良いか、そこに神経を払って制作しているのがわか る。記念館の庭や茶室もすばらしかった。美術館を出て、以前行って気に入 っていた八坂の喫茶店「カフェ ポテリ」を目指して歩く。途中で雨が降っ てきた。行ってみたらカフェポテリは休みで、作戦変更して電車で国分寺ま で行く。ABCマートで靴を2足買い、喫茶店でチーズケーキとコーヒーの おやつをとる。妻はこのまま買い物をするというので、ぼくはバスで帰宅。 詩を少し書いて、夕食。それからサルサバンドの練習へ。
9月5日(土)  ちょっと寝坊。起きて掃除をし、「日本語学」から依頼された原稿を書く。 夕方から玉川上緑道を散歩。小平市民総合体育館まで歩く。途中、雨が降っ てきたがたいした降りではなかった。6時近くなるとかなり暗くなっていて、 街灯のない緑道を歩くのが少々困難になる。秋の訪れを感じる。