2016.10

2016年10月

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10月30日(日)
 昼食後、妻と東京国際映画祭へ。場所は六本木で、少し早めに着いてチケ
ットを買い、上島珈琲店で時間を潰す。開演時間が近づいて会場のEXシアタ
ーへ行く。大きな会場だが客が溢れるほどいた。見たのは「鳥類学者」とい
う作品(ジョアン・ペドロ・ロドリゲス監督)で、鳥の観察に原生林のある
地域を訪れた鳥類学者が事故にあい、巡礼の中国娘に助けてもらうが直後に
捕縛され、ようやく逃げ出したかと思ったら異教のグループに出会うなど不
思議な体験をいくつもし、殺人まで犯してしまう。殺した聾唖の少年の兄弟
に殺されるが、啓示を得て聖アントニオとして再生し、別人として生きてい
くというのがおおまかなストーリー。魚に説教し数々の奇跡を起こしたこと
で有名なパトヴァの聖アントニオの伝説を下敷きにしているが、中世キリス
ト教の中にあった非合理的な要素に注目することで、近代を乗り越えようと
いう意図があるように思える。飛躍が多くてついていくのに難儀した箇所も
あったが、楽しめた。
 見終わってそのままサルサバンドの練習へ。
10月29日(土)  寝坊して妻と朝食兼昼食。デザートに実家からもらった伊勢原の柿を食べ る。とんでもなくおいしい。トランペットの練習を少しして、図書館に本を 返しに行き、買い物もする。帰って掃除。それから妻と玉川上水沿いを散歩。 夏の名残が消えて、すっかり秋だ。鷹の台駅前のケーキ屋&喫茶店ドリヤン で一休み。コーヒーとハロウィンをイメージさせるスイーツを注文。小さな シュークリームにカボチャのクリームを詰めたかわいいスイーツ。妻はその まま国分寺へ買い物に行き、ぼくは徒歩で帰宅。小腹が空いたので揚物屋で 45円のレバかつを買って歩きながら食べる。帰ってベッドを整え、またトラ ンペットの練習。最近帰りが遅くて平日練習ができなくなってしまったので 唇がなまっている。夕食は妻が作ったオムライスとマッシュルームのスープ。 チキンライスは炊き込んで作っていて、香ばしくておいしかった。
10月23日(日) 昨日たくさん寝たというのにどうしてか疲れが出てしまい、ベッドでうつら うつら。困ったもんです。でも、こういう日もあるかな。夕方、トランペッ トの練習をし、メルマガのコラムの原稿を少し書く。ジタバタするのはやめ て早めに休むことにした。
10月22日(土)  昼頃皮膚科へ。例によって待たされるので散歩へ。今日は府中方面、野川 の辺りまで歩いた。素敵な遊歩道やおいしそうなカレー屋さんとか、新鮮な 発見があった。ギャラリーで抽象画の個展も覗いた。時間が来て診察。血液 検査に問題がなかったので服薬を継続することになった。立ち食い蕎麦屋で ご飯を食べて帰宅。掃除をし、トランペットの練習。夕食は妻の作ったサン マ焼き、栗ご飯、銀杏入りの茶碗蒸し。秋の味覚を存分に楽しむ。
10月16日(日)  鈴木志郎康さんの詩集『化石詩人は御免だぜ、でも言葉は』の刊行お祝い パーティ。12時半に代々木上原駅で待ち合わせ、長田さんと一緒に先に準備 に行く。長田さんが選んだ大きなダリアの鉢を抱えていく。13時頃全員がそ ろい、パーティ開始。志郎康さん、真理さん、長田さん、ぼくの他、さとう さん、薦田さん、佐々木さん、長尾さん、盛岡さん、白鳥さんが出席された。 寿司をつまみながら詩やその他のことをたくさん喋った。真理さん、猫のマ マニちゃんもお元気な様子で安心した。  『化石詩人は御免だぜ、でも言葉は』は、志郎康さんの最近の詩集の中で もとりわけ語りに重きを置いたもので、言葉がブルブル震え、ダンスしてい るように感じられる。猫を抱いた時の、鼓動がドキドキ伝わってくる感じに 似ている、というか。老齢に達しての、身体的な事柄がテーマになることが 多いが、テーマよりもむしろ言葉自体の身体性が印象的である。読者はこの 詩集を読む時に、作者と「裸のつきあい」をしなければならない。個と個が 直接結ばれるような書き方は、ウェブ(「浜風文庫」)が発表媒体となって いることと無関係ではないだろう。  会終了後、近くの居酒屋で有志で飲み、6時頃帰宅。
10月15日(土)  健康診断のため後楽園の春日クリニックへ。健康診断はいつもここにお願 いしている。8時に受付、終わったのは10時半すぎだった。内視鏡検査もし たが、今日の先生はやり方が上手でカメラを飲んでも気持ち悪くならなかっ た。蕎麦屋で朝食兼昼食をとり、その後神田明神にお参り。帰って掃除をし、 トランペットの練習。それから少し前に書いた詩「ムックムックは上下する」 に手を入れる。
10月10日(月)  ちょっと遅く起きて野菜炒めの朝食兼昼食。トランペットの練習をするが、 昨日の長時間の演奏で唇が腫れ上がっているのがわかった。夕方、国立近代 美術館にトーマス・ルフ展を見に行く。トーマス・ルフは1958年生まれのド イツの写真家で、実験的な連作を発表している。友人たちのポートレートを 大判で焼いたシリーズ、新聞や雑誌の写真をテキスト抜きで切り出したシリ ーズ、NASAが撮影した写真を加工したシリーズ、ネットの画像を拾った JPEGシリーズ等々。根幹にあるのは、インターネット時代における写真画像 のあり方への関心であり、写真画像が至る所にあり、それらを見るというよ りもむしろそれらに囲まれ、監視されているかのような現代人の感覚を浮き 彫りにしている。世界における、人間に対する画像の優位を偏執狂的に追求 しているように思える。内面を追求していくうちに内面の崩壊に突き出てし まったという意味で、ロマン主義の極限的な姿なのかもしれないとも思った。 帰って夕食を作る。さわらの西京焼きと豚汁を作る。作ったつもりだったが、 何とボケボケで豚の代わりに牛を入れてしまい、妻にやんわりと叱られる。
10月9日(日)  府中ジャズフェスティバルにサルサバンドで出演する日。朝方、雨が降っ ていたので心配したが、途中で晴れてきた。昼過ぎに焼き芋を食べ、出かけ る。会場は府中駅に近いけやき並木フォーリス前で、前のオールディーズ風 バンドが客を湧かせていた。ベースの塚本さんの2人のお嬢さんがいらして いたが、大きくなっていたのにびっくり。ぼくの父に義父母、妻の弟夫婦も 来てくださった。妻の職場の方も足を運んでくださった方がいた。ありがた い限りだ。ぼくのバンドはトリをつとめるので、お客さんがたくさん集まっ てくれた。盛り上げてくれて嬉しい。40分ほど演奏。その後、車で六本木に 移動。後楽でごま味噌チャーシューメンを食べ、パライソに入る。今日は、 もう一つライブがあるのだ。ステージの位置が以前と変わり、若干狭くなっ たがどうにか全員収まった。お客さんがたくさん入っていて、ダンス経験者 が多かった。府中の演奏の疲れが残っていて若干バテ気味になってしまった が、全体としては楽しい演奏になったのではないだろうか。11時前に終演。 ビールを一杯飲んで帰宅。
10月8日(土)  遅い朝食の後、皮膚科へ。今回は採血のみ。靴を直しに行き、直るまでの 間に立ち食いそば屋でおろしそばを食べる。靴を受け取ってから散歩がてら 家まで徒歩で帰る。途中、図書館による。ハイネの詩集を見つけ、読み耽っ てしまう。恋愛詩を集めた本だが、恋愛の詩というよりも、幻滅と憂鬱をフ ァンタスティックに描いたものが多く、その現代性に戦慄する。7冊の本を 借りて帰宅。掃除をし、トランペットの練習。夕食は豚の角煮と鰺の刺身。 豚の角煮がとろけそうな味でおいしかった。
10月2日(日)  寝坊して遅い朝食。それから詩を完成させる。午後、妻と玉川上水沿いを 散歩。涼しくなってきたがまだ夏の残り香が感じられる。夕方、サルサバン ドの練習へ。
10月1日(土)  午前中、エアコンの修理に立ち会う。風の中に微かに臭いが感じられたの で、掃除のプロを呼んだということ。分解して奥の方までクリーニングして もらったが、埃やカビで黒くなっていた。素人にはここまではできない。2、 3年に一度くらいはプロにお願いするのが良いようだ。  掃除や洗濯などの家事をこなした後、集中して詩を書く。夕方からトラン ペットの練習。今日は一歩も外に出なかった。夕食はシメジの炊き込みご飯 とサンマの塩焼き。どちらも秋の味覚そのものといった感じでおいしい。