2016.6

2016年6月

<TOP>に戻る

6月26日(日)
 妻の弟さんと結婚相手の方が挨拶にみえられた。12時に車で到着。お相手
の方は、礼儀正しく感じの良い方だった。食事しながら2時間ほど楽しくお
喋りした。もう入籍は済ませていて、11月に式を挙げるのだそうだ。
 お二人が帰られた後、以前に書いた詩の大幅な改定にとりかかる。夕食の
後、サルサバンドの練習へ。
6月25日(土)  疲れていたので11時頃起床。朝食をとって掃除をし、ひと休みしてから国 立近代美術館に吉増剛造展を見に行く。吉増剛造の生原稿(単なる原稿では なく、前衛書のように、詩稿の上に筆で太い線を入れたり色を落としたりし たものも多い)、声を収めたカセットテープ、文字を掘った銅版、映像など が多数展示されていた。文学者の展示を美術館でやることは珍しいが、作家 が余技として描いた絵などではなく、詩そのものを中心に置いた展示という のは前代未聞だろう。出版メディアを遥かに乗り越えて、或いは従来の「作 品」概念を乗り越えて、創作する“人”の存在を見る者に強く印象づけよう とする、そのことへの執念に圧倒される。反面、彼の感じている世界そのも のは余り伝わってこない。表現者の印象が表現自体を圧倒し、覆い尽くして いる感じだ。しかし、ここまでやらなければ、大きな美術館で詩人がテーマ になることはできないだろう。難しいところだな、と思った。  明日は妻の弟さんが結婚相手の方を伴って家に来られるので、帰って念入 りに掃除する。
6月19日(日)  鈴木志郎康さんのお宅で「ユアンドアイ」の会。今井さんと11時半に待ち 合わせて新しくできたイタリアンの店で食事。それから8人の参加者の作品 を4時間ほどもかけてじっくり読み合った。各々の詩がだんだん変化してい く様子も面白い。今回は鈴木志郎康さんの「ピカピカの薬缶の横っ腹に俺っ ちの姿が映ったっすよね。」に特に強い印象を受けた。オバマの広島訪問の 件を題材にしているが、人間が「影」になることの意味を、日常レベルから 歴史レベルまで自然に表現し、ドキリとした読後感を残す。映画「角の辺り」 を思い起こさせるものがあった。  会が終わって近くの居酒屋で飲み、途中、話に熱中しすぎて予定していた 時間を過ぎてしまったことに気づき、慌てて帰る。
6月18日(土)  詩集『tiger is here』で高見順賞を受賞された川口晴美さんのお祝いの 会に出席。場所は新宿のELSAというイタリアンの店。同人誌「卵座」時 代の知人も多く集まり、楽しいひとときを過ごした。詩は書き続けている人 もお休みしている人もいるが、みんなあんまり変わってないなという感じ。 領家彰子は今度料理の本を出すということだ。会場ではこの詩集のモチーフ となったアニメ「Tiger&Bunny」の映像が流れており、朗読パフォーマンスが あったりした。川口さんの詩集について言えば、今まで扱ってこなかった家 族の問題をテーマにした詩があり、特にお父さんが亡くなったことを書いた 作品に心を打たれた。全体的にはスタイリッシュな詩なのだが、家族の詩は ストレートに書かれており、かえって新鮮な印象を受ける。但し、アニメの 主人公「Tiger」は、おっとりして家庭的な人間なのだが、川口さんの詩では ウィリアム・ブレイクの詩のような「孤高の存在」風な佇まいを纏っている。 アニメの設定を生かして二次創作的な要素をもっと強く出し、それを川口さ んが抱える家族の問題に被せても良かったんじゃないかな、か、とも思った。  最近激務で疲れていたので二次会は遠慮して帰宅。早目に休む。
6月12日(日)  無印良品による自宅見学会。無印良品の住宅部門は、建てた人の家での見 学会をよく行っていて、ウチは2回目。  午前中、家を点検し、再度念入りに掃除。12時半頃、お世話になった建築 士の方を含む無印良品の方が到着。きれいに使ってくれているとおほめの言 葉をいただく。見学会は13時から16時頃まで30分ずつ3回、50名ほどの方が おみえになった。お子さん連れの方が多かった。子供が大きくなってきたの で一戸建てを、ということなのだろう。無印良品の製品の愛好者の方が多い よう見受けられた。熱心な質問も幾つも受けた。  終わって妻とお茶。金沢で購入したカップでコーヒーを飲み、菓子パンを 食べる。いいカップでコーヒーを飲むとおいしく感じられるものだ。
6月11日(土)  残業続きで過労気味。寝坊して遅い朝食。その後、庭の水やりと掃除。明 日は無印良品による自宅の見学会があるのできれいにしておかなければなら ない。夕方近くまでいつもはしないところまで念入りに掃除。その後、妻と 小平駅近くにあるあじさい公園へ。あじさい公園は大きくはないが、様々な 種類のあじさいがたくさん植えられた公園で、着いた早々圧倒された。花は 丁度見ごろで、あの房の大きな花が咲き誇っている光景は迫力満点。鎌倉の お寺のあじさいのように有名ではないが、美しさでは負けていない。あじさ いは、花が目の高さにあるのも良い。一番好きな花の一つだ。  あじさいを堪能した後、隣にあるオーガニックカフェ「ラグラス」で休憩。 緑の多い、ほっとする雰囲気のカフェだ。「森のコーヒー」とプラムケーキ を注文。どちらもおいしかった。  その後、バスで国分寺まで行き、スーツを受け取る。帰宅して買い物。夕 食は手巻寿司。
6月7日(火)  52回目の誕生日。帰って妻から財布をプレゼントされる。今まで使ってい たのはだいぶくたびれていたのでありがたい。誕生日を祝ってもらうのは幾 つになっても嬉しいものですね。
6月5日(日)  遅い朝食を食べて風呂掃除と庭の水撒き。その後、新作詩の推敲。妻の帰 りを待ってカレーを作ったことを書いている。かなり難儀したが夕方何とか 脱稿。さとうさんに送る。  その後散歩。新小金井街道を清瀬の方面に歩いた。小平が田んぼは少ない が、畑は結構ある。ブルーベリーを栽培しているところもあった。  帰っていわしの梅煮としじみ汁の夕食。
6月4日(土)  寝坊して掃除と庭の水撒き。来週、無印良品による家の見学会があるので きれいにしておかなければならない。入念に床の水ぶきをする。終わってし ばらくやっていなかったトランペットの練習。夕方、妻と外出。津田塾大学 の方までウォーキングして電車で国分寺へ。丸井でネクタイと夏用スーツを 購入。手頃な値段のダークグレーのスーツが買えた。その後、デンズキッチ ンで食事。お刺身盛り合わせ、アボガドアンチョビ、マグロのテールステー キを食べ、ハイボールと日本酒を飲む。風が気持ち良かったのでバスを使わ ずに歩いて帰る。
6月2日(木)  退社後、テミルカーノフ指揮サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交 響楽団のコンサート(サントリーホール)へ。曲目はショスタコーヴィチの 7番「レニングラード」。リズミカルでノリの良い音楽で、曲想がくるくる 変わって飽きさせない。その中に、ポピュラーな外見の下に、皮肉というか 苦みをちらつかせるところが何ともショスタコーヴィチらしい。テミルカー ノフは、ともすると盛り上がり過ぎてしまうこの音楽を、大袈裟になること を避けながら丁寧にカッチリ振り抜いて、曲の持ち味をきちんと伝えていた と思う。オーケストラもすばらしかった。  このところ仕事が忙しいので明日に備え、早目に帰宅する。