2019.4

2019年4月

<TOP>に戻る

4月30日(火)
 平成最後の日。テレビでは皇室関係の番組が朝から晩まで組まれている。
女性・女系天皇についてかなり多くの議論が提示されている。万世一系の維
持が大変なことくらいわかりきっていそうなものだが改めて現実を突きつけ
られると動揺してしまう、ということか。もともと天皇制については否定的
な方だが、今の天皇は、恐らく世襲制である天皇制が民主主義となじまない
ことを深く理解しているが故に、殊更リベラルに振る舞う努力をしていると
感じられる。民主主義が天皇制に支えられているなんて何だかおかしなこと
だが、これが日本の現実なのだろう。バナナ入りフレンチトーストの昼食を
食べた後、イメージフォーラムに行き、「平成Calling」という平成生まれ
の映像作家集団の作品展を見る。個人映画を観るのは実に久しぶりだ。ぼく
が観たEプログラムでは5つの作品が上映された。具志堅裕介「ミキキキキ
ミミ ニセンジューキューネンニガツ」は「音」に着目した作品で、「ヘイ
セイ」「コーリング」のような言葉を音声でリピートするとともに、文字を
映し出し類似の言葉を増殖させていく、といった造りの作品。映画は音響の
芸術でもあるので音に執着したのは良いが、展開の仕方が単調で、「試み」
に終わってしまっているのが残念だ。Yuiho Umeok「alter」は抽象的なイメ
ージを展開させるアニメーションで、遠くにあるイメージがみるみる近くに
迫ってくるような造りは爆撃を受けるのに近い感覚を生む。展開の速度が一
定なので緩急をつけてみるというのも面白いかもしれない。金子由里奈「食
べる虫」は、映像作家の女の子が、明日誕生日で自分が死ぬところを撮って
欲しいというツイートを見つけ、会いに行くという話。待っていたのは20歳
の女の子で二人は新宿から湖のある地域に行くが、入水のシーンを撮ろうに
も夜になってしまって撮影ができない。仕方なく近所の60代の独身男性の家
に泊めてもらうが居心地が良く、死ぬ気がなくなってしまって新宿に戻って
くる。ユニークなストーリーで楽しめたが、主人公の映像作家の女の子がど
んな子なのか、どんな心境なのかといった肝心なところを描いていないので、
全体として作り物めいた感じになってしまっている。山中千尋「bedroom」
はメルヘンタッチのアニメーションで、月夜のロマンチックなムードが美し
いがストーリーが掴めない。作者の話によると長編作品のイントロダクショ
ンらしいのだが、独立して上映する場合はその時間内にそれなりの完結性を
持たせないとまずいのではないかと思った。宮崎渉大「Eden」は、いわゆる
北関東連続幼女誘拐殺人事件が起きた地域で、ある若い女性がその地域の風
景の映像を収めた送り主不明のDVDを受け取り、送り主が失踪した女の子
ではないかと想像し、地域を歩き映像に収めていく、という話。ゾクゾクす
るようなストーリーで、平凡な風景が事件をイメージするとまるで違った感
じに見えてくる。そこはお手柄なのだが、この作品も、肝心の語り手の女性
をきちんと描いていないので、作者が言いたいことを無理やり語り手に言わ
せているような不自然な感じを受ける。若い映像作家たちはそれぞれとても
良いアイディアを持っているが、どこで観客と接点を持つか、という点が甘
く、結果、印象が弱くなってしまっている。惜しいなあと感じた。帰りにタ
ワーレコードに寄り、チャーリー・パルミエリとウッディ・ショウのCDを
買う。夕食はフライドチキン。
4月29日(月)  妻と多摩湖にサイクリング。家事を済ましてお昼頃出発。暑くもなく寒く もなく、道の脇はいろいろな色の花が咲いていて絶好のサイクリング日和。 1時間余りで狭山公園に到着し、のんびり森林浴しながら歩き、湖へ。ここ は前にも来たことがある。前回は湖を一周するという暴挙(!)に出たが、 今回はゆっくり散策を楽しむことに集中する。多摩湖周辺は特別な名所があ るわけではないが、歩いたりサイクリングしたりするのには最高だ。公園か ら湖に昇る階段の形もちょっとおしゃれだ。小一時間程風景を楽しんで帰途 につく。八坂のポテリというカフェで休憩。キッシュのセットを食べる。帰 ってトランペットの練習。夕食はトリ大根。
4月28日(日)  今日も遅く起床。この2日で日頃の睡眠不足が解消できた感じだ。運転を し、クリーニングに出していたスーツなどを取りに行く。コラム原稿を書き、 トランペットの練習。夕方、小平駅方面へウォーキング。喫茶店ポエムに寄 る。帰って夕食。フライドチキンやチャーハンをビールと一緒に楽しむ。
4月27日(土)  大型連休の初日。思い切り寝坊をし、昼食後掃除。午後、メルマガのコラ ムを書き始める。テーマはyoutubeで最近公開されている「仮面ライダー」に ついて。初期の仮面ライダーは左翼過激派との闘いがイメージされているの ではないか、という枠組み。夕方、ウォーキングへ。夕食はトンテキ。引き 締まった味の良い豚肉だった。
4月21日(日)  一日詩作。ゴキブリを退治したというテーマで書き進め、お昼頃までに7 割くらい書く。その後、妻と市議会選挙の投票へ。小学校が投票所だったが 二宮金次郎の銅像が置いてあるのに気づき、ちょっと懐かしい気がした。投 票を済ませ、妻とウォーキング。途中、ガストでおやつ休憩。ファミレスに 2日続けて行くのは人生初だ。午後のファミレスは中高生のたまり場になっ ていることがわかった。帰って詩作を続け、完成。夕食はさわらの照り焼き。
4月20日(土)  お昼前に置き、掃除と車の運転。その後、新作の詩を書き始める。最初考 えていたテーマの詩が途中で行き詰まり、破棄して別の詩を書き始める。夜 妻とロイヤルホストで食事。とんかつ定食を頼む。ボリュームもありかなり おいしい。ファミレスは久しぶりに来たが、ドリンクバーがあるってのはな かなか良いですね。祐天寺にいた頃は、夜中よくファミレスで読書をしたも のだ。いつかファミレスの詩も書きたいな(笑)。
4月15日(月)  退社後、前いた部署の部長の送別会へ。場所は神保町の日本出版クラブ会 館。女性の部長で、非常に長く勤め、部署の仕事の基礎を築かれた方だ。但 し、会の挨拶の中で役職は離れるがしばらく会社に残ることが判明し、ほっ とひと安心(笑)。100人近くの人が駆けつけ、人徳があるだなあと実感。 元社員で三味線奏者に転向された方(!)が見事な演奏をご披露下さった。 なごやかな良い会だった。
4月14日(日)  サルサバンドのライブの日。午後、詩集の三校のチェックをし、渋谷のク ロコダイルへ。渋谷は外国人の観光客で溢れていて驚いた。リハをし、7時 半から演奏スタート。妻と妻の友人のOさんが来てくれた。今回はキツい曲 がズラリと並んだプログラムで、懸命に演奏したが、後半少しバテてしまっ たかな。たくさんのお客さんが来てくれて嬉しかった。サルサは一時のブー ムは去ったが、一定の愛好者は常にいる。
4月13日(土)  午後、吉祥寺のスタジオでジャズバンドのリハ。アドリブの練習を念入り に行う。最初、固い演奏だったのが、回を重ねる程にイマジネーション豊か なものに仕上げっていく様が快い。難しい曲ばかりをやったがみんな真剣に 取り組んでくれた。またライブもやろうと話し合う。スタジオを出て、うど んを食べ、駅から徒歩で帰宅。運転をし、掃除などの家事を行う。夕食はカ レー。
4月7日(日)  昼間トランペットの練習をし、夕方、実家へ。姉がそろそろアメリカに戻 るので家族で食事会。姪っ子の誕生会も兼ねている。お寿司やフキの煮物を 食べながら楽しい時を過ごした。あと何回くらい家族全員でそろうことがで きるだろう、などとつい考えてしまう。姪っ子は日本で生活するための準備 を進めていることがわかった。最後にみんなで記念写真を撮った。賑やかな 良い食事会だった。
4月6日(土)  先週は肌寒い感じだったが、昨日今日と暖かい。  朝食後、詩集の三校を見て、何とか校正終了。元号が令和に決まり、日本 中大騒ぎ。やっぱり日本は天皇制の国なんだなあと思う。原稿を持って七月 堂へ。原稿をお渡しし、製本について相談する。古書部でアリストテレスの 『詩学』を買う。帰って運転と掃除。夕食はポークのサワークリーム煮。