2019.5

2019年5月

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5月26日(日)
 真夏のように暑い一日。北海道で記録的な暑さだったようだ。夏になった
らどうなるのだろう。
 夫婦で寝坊し、遅い朝食の後、散歩がてらしまむらに下着などを買いに行
く。が、余りの暑さにそれ以上の散歩を断念する。帰って幾つか雑用を済ま
し、やまもとあつこさんの詩集『つきにうたって』を読む。認知症を患った
おかあさんを介護し、死を見届けるまでを描いている。タイトルにあるよう
に歌のようなリズミカルな文体が特徴的。ユーモアを効かせながら丁寧に書
き進めており、重くならないのがすばらしい。深刻な現実を、行間を効果的
に使い、幻想的な言語空間に昇華させている。夕方、サルサバンドの練習へ。
帰りにオムライス専門店で食事。オムライスもおいしかったが、甘味のある
ピクルスも良かった。
5月25日(土)  詩集の感想がちらほらきている。思ったより好評でちょっとびっくり。徹 底的に個人的な出来事をテーマにしているので無視されるかなと少し覚悟し ていたが、結婚というのはそれなりに人の興味を惹くテーマだったようだ。 婚活をテーマにした詩集というのは確かに珍しい。朝食後、掃除と運転。カ レーの昼食の後トランペットの練習。夕方、夕食作り。サバの干物、鳥の塩 麹焼き、サラダ、インゲンの味噌汁。メイ首相辞任でイギリスの離脱がハー ドランディングになりそう。大丈夫かなあ。
5月19日(日)  寝坊してそばの朝食兼昼食。新作の詩を書き進める。令和に変わった日に アメリカ生まれの姪っ子の就職の相談にのるために実家に行ったことを書い ている。うーうー唸りながら一日中執筆。1時間程の散歩をはさんでまた執 筆。夕方、終結部を除いて大部分を完成させることができた。それから夕食 作り。昨日の肉野菜炒めにサーモンの粕漬け焼き、ナスの味噌汁。
5月18日(土)  かなり暖かい一日。午前中、詩集『ガバッと起きた』が届く。大部分の発 送は七月堂さんにお願いしたが、自分から出したい人もいて、宛名書きなど する。昼食後、掃除と運転。トランペットの練習をし、新作の詩の構想を練 る。夕方散歩に行き、帰って夕食の支度。肉野菜炒めとナメコの味噌汁、ト マトサラダ。寝る前に「仮面ライダーV3」をyoutubeで見る。美人のヒロイ ンが結構活躍する。仮面ライダー1,2号の時にはこういうキャラはいなかった はず。時代の流れかなあ。オートバイに乗りながら変身ポーズをとる場面が あり、役者の心意気に感じ入る。
5月12日(日)  朝食後、運転をし、庭の水まき。散歩がてらヤマト運輸の用を済ませ、午 後アーティストの林・恵子さんにできた詩集を渡しに行く。場所は国立のロ ージナ茶房。製本を気に入っていただけて良かった。出版祝いにワインをい ただき恐縮する。いろいろお話し、4時半に店を出る。サルサバンドの練習に 行く途中、中学時代のクラスメイトのNさんがやっているワイン専門店に寄り 詩集をお渡しする。何と、またまたお祝いのワインをいただいてしまい、恐 縮。Nさん、いつかまたワイン買いに行きますね。バンドの練習をみっちりや って9時に帰宅。
5月11日(土)  午前中、家の5年目点検。特に大きな損傷なし。ほっとする。具合の悪く なっていた風呂の扉は直してもらった。その後、明大前の七月堂へ。詩集『 ガバッと起きた』ができあがったとのことで現物を確認し、代金を支払う。 良い感じに仕上がっていた。林・恵子さんに描いてもらった表紙の絵もうま く印刷されている。本文中にミスを二つ見つけて少しがっかり。これはぼく の責任なので仕方ない。製本自体は申し分なく、読みやすい。改めて紙の本 はすばらしいなと思う。校正の方が内容を気に入ってくれたそうで嬉しくな る。七月堂の皆様ありがとうございました。知念さんと雑談した後、古書部 で奥田晴美詩集『かめれおんの時間』を買う。七月堂を出て、武蔵小金井駅 近くの喫茶店で、新詩集を読み返し、『かめれおんの時間』を読了する。日 常世界の機微を捉えつつ、超現実的な空間を切り開いていく手法に刺激を受 けた。歩いて帰宅。妻も詩集を気に入ってくれた。掃除をし、トランペット の練習。夕食は鳥蕎麦。夜、母から母の日に送ったアジサイの花のお礼の電 話が入る。
5月6日(月)  連休最終日。お昼に詩人の今井さんと錦糸町で待ち合わせ、すしざんまい で食事。近況報告をしあい、詩の話をした。今井さんは施設に通い、安定し た生活を送っていて安心した。すしざんまいの寿司はまずまずのおいしさで お腹一杯食べて1人3000円程だった。星乃珈琲店で更に雑談。別れてから青 山スパイラルで村岡由梨さんの詩+映像インスタレーション作品「イデア」 を見る。家族の様子や死んでしまった子猫の様子を撮った映像に数編の詩が 寄せられている。映像自体は比較的穏やかなものだが、言葉を読むと、その そこに激しい感情の波が存在することがわかる。帰宅して夕食作り。アジの 開き、豚肉とピーマンと卵の炒め物、豆腐の味噌汁。明日は仕事だ。
5月5日(日)  午後、久しぶりに横浜エルスのセッションへ。吉野家で昼食をとる。10年 ぶりくらいで店の場所を忘れていたことに気づく。大学ジャズ研の後輩夫婦 にあったり、古い演奏仲間に会ったりした。有名ビッグバンドに所属してい たことがあるというトランペッターとも話をした。今は自営業をされている そうだ。主催者の仕切りが上手で楽しくセッションできた。夕食は鶏肉とフ キの煮物。
5月4日(土)  朝食後、妻が同乗して車の運転。いろいろ注意される。ガゾリンスタンド に寄って帰宅し、掃除。小雨が降ってきた。詩集の献本リストを作り、夕方 小平駅方面に散歩。今日はポエムには行かなかった。夕食は鉄板焼き。牛肉 も良かったが、甘味のあるタマネギがおいしかった。
5月3日(金)  よく晴れて暑いくらいの天気。午後、妻と上野の東京都美術館でクリムト 展を見に行く。少し混んでいたが、いらいらする程ではなかった。「ユディ ット」「女の三世代」「赤子」のような有名な作品も展示されていた。クリ ムトは基本的に商業ということを見据えた創作をしており、アカデミズムか らの批判もあったが、作品には多くの愛好者がいて売れっ子だったようだ。 外面的な効果ということを常に計算に入れながら創作をしていたと思われる。 そのせいかどうかはわからないが、表現作品としての深みが出てくるのは30 歳になった辺りからで、基軸となるのは性愛である。男女の性愛というもの をここまで露骨にテーマに据えたのは西洋美術の歴史の中では彼が初めてだ ったかもしれない。日本の春画も、琳派の絵と並んで研究の対象だったよう だ。妊婦を描いた作品が多く、妊娠ということに特別な関心を抱いていたこ とは確かで、そこに聖性を見出していたようだ。印象派風のタッチの風景画 もあり、クリムトの未知の面も勉強できた。見終わって公園を散歩。動物園 はものすごい混雑ぶり。外国人観光客の姿も多かった。近くのイタリアンの 店でパスタとピザの昼食をとった後、牡丹苑を歩く。様々な種類の牡丹の花 をたっぷり見ることができて満足。東照宮をお詣りして帰宅。この連休はた くさん歩くことができ、日頃の運動不足を解消できた。夕食はお刺身。  テレビでは憲法をテーマにした特番が組まれている。護憲派は自分たちの 従来の主張を繰り返すだけでなく、改憲派の主張を一つ一つ丁寧に論破する 話し方をしなくてはだめではないかなあと思った。軍を持たない「普通では ない国」の在り方を国際社会にどう納得してもらうか、ということをもっと しっかり詰めて欲しいなあと感じる。
5月2日(木)  昨日は雨だったが今日は天気が回復した。午後、損保ジャパン日本興亜美 術館にドービニー展を見に行く。ドービニーは印象派に影響を与えた風景画 家で、モネやセザンヌを評価し、世に出したとのこと。ぼくはこの画家のこ とはゴッホの晩年の作品「ドービニーの庭」でしか知らなかったのだが、フ ランス本国でも余り例がない回顧展をやるというので興味を持った次第。ド ービニーの作品はほとんど田舎ののんびりした光景を題材にしており、特に 水辺が多い。小型の船を持ち、船の上で何時間でも川を眺めながら絵を描い たという。何とも素敵な人生ではないか。自己掲示欲が感じられない、ごく 穏やかな平常心の作風だが、風の動きの一つ一つまで捉えるような繊細なタ ッチが魅力的だ。ドラマチックなところやエキセントリックなところがない ことが評価を低めている感じがあるが、作品そのものをじっくり鑑賞すると 深みのあるう筆遣いに魅了される。風景を見つめる「個」の目、その人がそ の場にいたんだなという濃密な空気が感じられる。平板な題材を面白く描く のは難しい。ドービニーという画家の個性を味わうことができたのは収穫だ った。武蔵小金井駅前の喫茶店で少し休憩してから徒歩で帰宅。夕食は金目 鯛の煮物とフキとガンモドキの煮物。
5月1日(水)  トランペットの練習をし、イトーヨーカドーの蕎麦屋で鴨蕎麦の昼食。夕 方伊勢原の実家へ。お土産にイチゴ入りのロールケーキを買う。姪が日本で 仕事をしたいというのでいろいろ相談に乗る。翻訳の仕事をメインに探して いて、連休明けに動き出すようだ。ちゃんと準備を進めていてえらいなと思 う。仕事が見つければアパートも探すという。父は元気そうだったが、右足 の具合が良くないらしく心配だ。排尿・排便障害のレドは元気そうで食欲も あったが、オムツから便が溢れる事態が起き、対策が必要だなと思った。カ テーテルによる排尿をやらせてもらいうまくできた。その間のレドのおとな しさに驚かされる。みんなで夕食を食べ、帰宅。それにしても世の中、令和、 令和で騒がしい。よくこのネタでここまで騒げるなと感心してしまう。日本 人はお祭り好きなんだなと思う。