2019.7

2019年7月

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7月29日(月)
 7時すぎに起きて和の朝食。チェックアウト後に庭を散策して楽しむ。そ
の後、軽く街歩き。「千と千尋の神隠し」のモデルになったという温泉の建
物も見学。他、かわいい店がたくさんあった。市電で松山市駅まで行き、そ
こからバスで砥部焼きの里へ。最初砥部焼産業会館に行く予定が休みだった
ため、砥部焼陶芸館に入る。広くてたくさんの作品が展示販売されていた。
質が良くて値段が手ごろ、展示も見やすくてすばらしい。砥部焼きの制作過
程を勉強できるスペースもあった。中国人水墨画家の展示もあった。丼とレ
ンゲを購入。バスで松山市駅に戻り、商店街でうどんを食べて休憩。明家書
店で新書『応仁の乱』を購入。土産物も買う。18時松山空港に着き、20時過
ぎに羽田空港着。カレーを食べて帰途につく。移動時間が多かったが、天気
に恵まれ、すばらしい景色を見ることができ、大満足の旅だった。
7月28日(日)  7時すぎに起き、和の朝食。JRしまんと号で中村駅へ。ここからタクシ ーで四万十川へ。いわゆる観光タクシーで、運転手さんは地域の歴史や地理 等に精通していて話が楽しめた。11時頃小型の遊覧船「なっとく」に乗船。 何と客はぼくたちしかいず、貸し切り状態だった。景観はすばらしく見惚れ てしまう。ボートで水遊びしている人も結構いた。途中、岸におろしてもら い、写真を撮った。水が冷やっこくて気持ちがいい。一時間弱程川下りを楽 しみ下船。帰りは行きと同じ観光タクシーに来てもらい、面白い話をたくさ んうかがった。四万十川には磁力のある小石があるそうで、河原で石探しも 楽しんだ。また四万十川には沈下橋という増水時には沈んでしまう、欄干の ない橋が幾つもかかっている。そこもタクシーで通ってもらった。中村駅に 着いて電車を待つ間、備え付けの『四万十怪奇譚』という漫画にちょっと興 味を持つ。高知駅に着いてスターバックスでおやつを食べ、バスで道後温泉 へ。19時過ぎに松山に着き、市電を使って道後温泉ふなやにチェックイン。 この辺りの街並みはレトロな感じでとても良い。夕食は豪華で凝った料理が たくさん出た。イサキの煮つけ、スズキのとうもろこし焼きが特においしか った。清見酎ハイも良い味。食後、温泉にゆっくり浸かり疲れを癒す。
7月27日(土)  朝食後、バスで鳴門公園へ。バイキング式の朝食だったが、徳島の郷土料 理があっておいしかった。特にそば米汁が気にいった。公園周辺は気温が高 かったが景色は良い。海岸を散歩し、売店でうず潮サイダーを買って飲む。 鳴門の塩を使ったサイダーで独特の風味があった。13時すぎに「わんだーな ると」に乗船。出発してすぐ波が荒くなり始め、うず潮を見ることができた。 昔「鳴門秘帖」のオープニングでうず潮を見て以来憧れていたが、実物を目 にすることができ大感激。無数のうずが沸いては消え、迫力満点だった。そ の周りは至って平穏なので、自然の魔術と言う他はない。隣に中国人の御一 家がいて、大はしゃぎだった。満足して下船。徳島駅に戻り、荷物を持って バスで高知駅へ。今回の旅はバスでの移動が多い。高知駅はおしゃれなデザ インだった。ホテル高砂にチェックインし、少し休憩してから夕食へ。商店 街では丁度夜市をやっていて、子供連れで賑わっていた。土佐ノ國二十四万 石という店に入る。入口にオナガドリの置物があった。古民家風のオシャレ な内装で、かつおのたたきとくじらの生姜焼き定食を注文。美味だった。か つおはもちろんだが、久しぶりに食べたくじらもおいしかった。この辺りで はくじらは普通に食べられているようだ。ホテルに戻り早めに就寝。
7月26日(金)  四国旅行。退社後、羽田空港へ。第一ターミナルと第二ターミナルを間違 えて妻に怒られる。機内で弁当を食べ、9時すぎに徳島空港。バスで徳島駅 隣接のホテルクレメント徳島へ。
7月21日(日)  朝食後、妻と一緒に選挙へ。投票率が悪いのが気になる。投票を終えて青 梅街道駅までウォーキング。サンマルクカフェに入ってドリンクバーを楽し む。ファーマーズ・マーケットで新鮮な野菜を購入。帰ってサルサバンドの 練習へ。練習が終わった頃、選挙速報を見る。自民は前回より票を減らした ものの公明と合わせて過半数。立憲民主党は本来であればもっと票を伸ばせ たはずと思う。自民党を非難するだけでなく、こうすれば年金を守れるとい う具体的な案を大々的に打ち出すべきだったと思う(難しいだろうが)。自 民も下手を打った。年金や消費税の問題だけでなく、夫婦別姓や同性婚など 世界の主流となりつつある流れに背を向けてしまった。これは後々になって 絶対響いてくる。れいわ新選組が健闘したのが面白い。選挙で結果を出すに は選挙対策、運動が必要ということが改めてわかる。帰りにキョードータマ ゴでオムライムを食べる。小さな店だが、オムライスもつけあわせのピクル スも、またスープもおいしくて気にいっている。
7月20日(土)  曇り時々小雨。昨日のカレーの残りで朝食兼昼食。掃除をして運転の練習。 蒸し暑い。詩集『ガバッと起きた』に対していただいた手紙を読み返す。今 回の詩集は反応が熱く、嬉しい。婚活という題材のせいだろうか。トランペ ットの練習をし、少し昼寝。夕方、国分寺まで歩き妻と待ち合わせて、デン ズキッチンへ。妻との外食は久しぶりだ。この店も久しぶりだが相変わらず 良い店だった。鮮魚の南蛮漬け、しらすとコーンのアヒージョ、チーズピザ と紅茶のブリュレ。ビールとパインハイを飲み、満足。落ち着けるしリーゾ ナブルだし、言うことないですね。夜風にあたりながら歩いて帰宅。
7月15日(月)  小雨まじりの曇り。ゴミ出しが遅れたかと思ったが、11時すぎに回収に来 てくれて助かった。朝食後、トランペットの練習。その後、一ツ橋学園方面 に散歩。昨夜のちらし寿司がおいしかったので、また海鮮丼を食べてしまう。 パスタ屋県カフェに入り詩作。3時すぎに店を出て帰宅し、詩の続きを書く。 夜、完成。それからトランペットの練習。夕食はすき焼き。昨日今日でおい しいものをたくさん食べた。
7月14日(日)  今日も雨。運転の練習をして、午後はトランペットの練習。夕方、国分寺 方面に散歩。歩いているうちに調子が出て、2時間近く歩いてしまった。夕 食は。参院選が近くて、テレビでもネットでも政治がらみの話題が多い。自 民党は年金問題で痛手を追っているのだから、野党はこうすれば年金は守ら れると対案を出してキャンペーンを張ればよいものを、自民党の攻撃ばかり している。これでは勝てないのではないか。夕食はちらし寿司。
7月13日(土)  小雨が続く。ちょっと肌寒いくらいの天候。朝食後掃除をし、午後、新国 立美術館のボルタンスキー展へ。ホロコーストの犠牲者の追悼が主なテーマ で、亡くなった方々の夥しい数の写真を集成したり、大量の服を積み重ねた 山(当然犠牲者のものを予想させる)を作ったり、魂を思わせる電球を飛ば せたり、骸骨の影絵を配置したりと、かなりベタな表現。それでも自分の体 験や記憶を総動員して本気でやっているんだという気合がビシビシ伝わって くる。霊感の強い人が会場に来たら、死者の気配を感じて卒倒してしまうか もしれないような迫力があった。武蔵小金井駅前の喫茶店で休憩して帰宅。 夕食は焼いた塩ザケ、ダイコンの味噌汁、サラダ。
7月10日(水)  退社後、東京芸術劇場コンサートホールでのインバル指揮ベルリン・コン ツェルトハウス管弦楽団の演奏を聴く。仕事が長引いて前半のモーツァルト のピアノ協奏曲を聞き損なてしまったのが残念。後半のマーラー5番はその 分気合を入れて聞いた。テンポをやや速めにとり、菅や打楽器を豪快に鳴ら す、メリハリのある演奏だった。インバルは80歳を越えているが演奏は全く ボケていない。センチメンタルな演奏が好きな人にはややドライな演奏に聞 こえたかもしれないが、不協和音を際立たせ、マーラーの音楽の近代性を強 調する解釈には説得力がある。終演後、守屋さんたちとつばめグリルで食事。 ここのハンバーグステーキは本当においしい。
7月7日(日)  小雨。  午後、両国江戸東京博物館で開催中のポエケットへ。ポエケットは詩集や 詩誌を展示販売する催しでコミケの詩版のようなものだ。小雨が降っていた が、人はそこそこ来ていてひと安心。今年は詩集も出したので詩が売られて いる場を見ておきたい。七月堂さんや幾人かの詩人とお話し、詩誌と詩集を 一冊ずつ購入した。展示販売されている本をぱらぱら見た感じでは、暗喩を 中心にした詩が結構多く、80、90年代詩から思った程の変化はないかなとい う印象。現代詩はここを乗り越えて進んでいかなきゃいけないんじゃないか と思ったりする。帰りの電車で購入したタケイリエ詩集『ルーネベリと雪』 を読む。繊細な言葉遣いと色彩感のあるイメージ作りが心地よい。但し、こ の詩集も「解けない暗喩」を多用していて、「筋」が読み取れない作品もあ った。夕方、サルサバンドの練習へ。今日は集まりが良くなかった。
7月6日(土)  お昼すぎくらいまでに家事をやり、午後、詩集を何冊か読む。平居謙『燃 える樹々』は軽妙な口調で世界との関わりを述べていく詩。ユーモラスな表 現を散りばめながら、また快活な調子を保ちながら、自分が世界の中心にい るのではなく、端っこで傍観者のように眺めている、というような一種の諦 念が感じられる。村上春樹の小説と似た感触があった。前田伽乱『風おどる』 はライトヴァースを集めた詩集で、リズミカルな調子が心地よい。現代詩に は珍しく自我に拘らず、言葉を繰り出す楽しさの演出に注力している。伊藤 浩子『たましずめ/夕波』は、東日本大震災から8年たった今、犠牲者の鎮 魂をうたうという内容。3層ほどの多重構造を持ち、『遠野物語』のイメー ジをモチーフにしている。中軸となるレトロスペクティブなファンタジーの パートが切々とした調子ですばらしい。恩田陸の常世物語を思わせる。但し ラカン他の学者の言葉の引用やその注釈は説明的すぎではないか? 先日の 合評会でいただいた村岡由梨『イデア』。家族のことや保護猫が死んでしま ったこと、感情のコントロールがうまくいかないことを書いている。現実の 体験を細かく記すと同時に、その全てが一元的に、超越的な世界(=イデア) に包含されることが示され、興奮させられる。小演劇の舞台を見ているよう だ。夕方から夕食作り。牛肉とセロリの炒め物。卵とトマトとタマネギのス ープ。冷やっことサラダ。