2019.8

2019年8月

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8月31日(土)
 夫婦で寝坊。ゆっくり起きて朝食。掃除と運転をして、午後、散歩。あか
しや通りの文教堂で今村夏子の『むらさきのスカートの女』と『あひる』を
購入。小平駅まで歩いて喫茶店ポエムで休憩。先に買っていた『こちらあみ
子』を読了。三人称なのに事実の確定が必ずしも客観的ではない、一人称が
混ざったような独特の話法。帰ってトランペットの練習。夕食はホッケのソ
テー・ニンジントマトソース。
8月30日(金)  退社後、文学カフェ「よるのひるね」17周年を祝う出版関係者の飲み会に 参加。歌人の枡野浩一さんがいらしていた。22時半すぎまでワイワイ喋って 帰宅。
  8月25日(日)  朝食後、詩の推敲をし、トランペットの練習を少々。昼食にカレーを食べ、 図書館へ。ボードレールの批評などを借りる。夕方、サルサバンドの練習へ。  「ゴルゴ13」の面白いところだが、主人公は国際関係に熟知していながら、 どの立場に感情的に肩入れすることがないこと。これは物事を考える時にと ても重要なことで、ポジショントークというものはいかに正義に根差してい るように見えても、結局「ポジション」の範囲でしか物事を捉えられない。 平和というものを実現しようと思うなら、一旦「ゴルゴ」的な醒めた視点、 つまり分析はするが価値判断はしない視点、を持つように努めるべきだろう なあと思う。
8月24日(土)  朝食後、武蔵小金井駅近くの内科へ。熱などはないが、咳が収まらないの で診てもらった。風邪自体はほぼ治っても咳だけは出るという症状はあるよ うで病名も聞かせてもらった(直後忘れたが)。薬を出してもらう。近くの 床屋で散髪し、喫茶店でひと休み。「ゴルゴ13」を読む。自分の子を宿した 愛人が殺されたにもかかわらず、「犠牲は大きかったが相手の意向は掴めた」 と平然としている武器商人の姿が何というか男性漫画という感じだ。徒歩で 帰宅。寿司弁当の昼食の後、掃除。夕食はナスと挽肉の炒め物。  日韓関係がこじれにこじれ、遂に軍事情報協定破棄に。安倍政権の強硬な 対応にも驚かされるが、文政権も危うい感じ。文在寅は安倍とは違った方向 でのナショナリスト、つまり一種の右翼という気がするのだが違うのかなあ。 似た者同士の喧嘩に映る。振り回される国民はたまったもんじゃない。
8月18日(日)  朝食後、妻に付き添われて車の運転。いろいろ注意される。午後、妻と一 緒に伊勢原の実家へ。伊勢原駅で鰻の蒲焼と飲み物を買う。八幡神社にお詣 りしてから実家へ。猫のレドはすっかり元気を取り戻しており、前より怖が りでなくなっていて、今まで懐かなかった妻の傍にも行くようになった。両 親、姪とともに食事。鰻の蒲焼、いわしの南蛮漬け、フライドチキン、ソー メンというちょっと変わった取り合わせ。姪から就職活動の状況を聞いたり、 父から家にある巻物の類の話を聞く。食後、レドの排尿を行う。すんなりと できた。ファミも元気だった。帰り際に梨をいただく。
8月17日(土)  風邪がなかなか治らない。困ったものだ。朝食兼昼食の後、掃除。『詩学』 をまた読む。キャラクター描出より筋の構築に重きを置く、文芸の目的が人 間の行為の再現(ミメーシス)にある、など、恐らく当時としては斬新な考 えだっただろう。夕方、国分寺に出てシューズを受け取りに行く。その足で 新宿のゴールデンエッグのジャムセッションへ。知り合い3人がホストをつ とめている。参加者は6人ほど。セッションは久しぶりだったが楽しく演奏 できた。会計士をやっているトランペッターと仲良くなってFACEBOO K仲間になった。何と、昔用賀のキンのツボでやったライブに来てくださっ たという。帰り際にスコッチの水割りを一杯飲む。おいしかった。
8月16日(金)  午後、床の拭き掃除。普段余りやらないところも含めて念入りに掃除した。 その後、トランペットの練習とコラム、詩の推敲。合間にアリストテレスの 『詩学』を読む。絵空事を廃し、合理性を守った上での意外性、驚異に価値 を置く。リアリズム文学の枠組みが描かれているように思う。水まきの後夕 食づくり。カジキマグロのソテー、豚汁、エノキとホウレンソウの炒め物。 食後、短い散歩に出る。
8月15日(木)  まだ喉の調子が悪いのでおとなしくすることにする。メルマガのコラム書 き終わる。今日も「ファウストからの情景」を聞く。夕食づくり。アコウダ イの干物、キノコの炒め物、ホウレンソウの味噌汁。食後、軽く散歩に出る。 夜風が気持ちよい。
8月14日(水)  喉風邪がなかなか治らず困ったもの。昼食後、メルマガのコラムを書く。 トランペットの練習もするが咳が出ていい音が出ない。アーノンクール指揮 のシューマン「ファウストからの情景」を聞く。起伏に富んでいてすばらし い。夕方、夕食づくり。帰ってきた妻と短い散歩をする。牛肉とピーマンの 炒め物、オニオンスープ、サラダを食べる。デザートのメロンが超絶的にお いしい。
8月13日(火)  妻の生母のお墓参り。上大岡で降り、お花を買ってお寺へ。お墓をきれに して花を供え、お線香をあげる。今年のお盆もお勤めを果たすことができて 良かった。近くの蕎麦屋で食事し、横浜美術館へ。「原三渓の美術」展を見 る。三渓園で知られる実業家原三渓のコレクション展だ。日本を中心とした 渋めの名品をゆっくり鑑賞。原三渓自身の書画も見る。文人画が多かった。 横浜美術館の所蔵品も見て帰途に就く。国分寺でビジネスシューズを購入。 夕食は鶏のソテー。
8月12日(月)  咳が止まらないのでおとなしくすることに。先月見に行ったボルタンスキ ー展の感想を書くために展覧会図録を読む。午後、トランペットの練習。夕 方、鷹の台駅まで玉川上水沿いを散歩。植物が生き生きしている。ドリヤン という洋菓子店の喫茶スペースでかき氷を食べる。かき氷なんて実に久しぶ り。体が涼しくなった。暗くなり始めた道を戻って帰宅。夕食は焼いたホッ ケとジャコ天、豚肉とゴボウのスープ、サラダ。
8月11日(日)  喉風邪が相変わらず。軽くトランペットの練習をし、午後散歩。文教堂に 注文しておいた漫画『四万十怪奇譚』(井上淳哉/左古文男 双葉社)を受 け取りに行く。高知の中村駅の待合室に備え付けられていて興味を持った。 小平駅まで歩いて喫茶店に入り読む。漫画よりも小説の比率が高かった。大 学のイケメン教師とカメラが得意な女子学生がコンビを組んで民俗調査に行 く話だが、四万十周辺の民俗的知識が面白く描かれていてなかなかの収穫。 また旅に行きたくなった。読み終わってぶらぶら遠回りしながら帰宅。夕食 はプチ贅沢して鰻の蒲焼。国産の鰻はおいしい。
8月10日(土)  風邪気味。といって熱などはないのだが、四国に旅行に行った辺りからず っと喉の調子が悪く咳が止まらない。何とも不快だ。  庭の水まき、掃除などの家事を済まし、昼はコンビニの蕎麦。夕方、ジャ ズのライブのため聖蹟桜ヶ丘のルーズボックスへ。ここは2回目の出演だ。 小さな店で集客をうるさく言われないのが良い。出演者がそのまま客という ことなのだろう。18時頃リハをやり、近くの大衆中華屋で餃子定食の夕食。 20時に開演。対バンのリーズホーンズというバンドの演奏を聞く。トランペ ット、トロンボーン、アルトサックスに、ギター、ピアノ、ベース、ドラム スという編成だった。21時前にぼくのバンドの演奏がスタート。こちらはト ランペット一本にピアノトリオという編成。4曲やってバンド全体としては 悪くない出来だと思うが、肝心のぼくの喉の調子が悪くてうまく音が鳴らな い時があった。すみません。楽器を吹いている時、いつもは喉のことなど全 く考えていないが、風邪をひいていると管楽器にとっていかに喉が重要かが わかる。健康管理に気を付けなければ。妻と妻のお友達の猫好きのNさんが 聞きにきてくれて感謝。Nさんは保護猫を家猫にしてかわいがり、保護猫を 家猫にする活動もされているそうだ。猫談義も楽しかった。自分のバンドの 演奏の後、セッションを行って帰宅。  自分の見たところでは、安倍政権はというより自民党は、後何回目かの選 挙で政権交代させられるのではないかと思う。ダイバーシティということや 人権について、党内で余りに鈍感な発言が多く、これは時代の流れにそぐわ ず、民心が離れていく予想をつけている。政府の金を企業に流して雇用を増 やすというやり方もそろそろ限界だろう。ここで野党に求められるのは、革 新だけでなく、「保守」という考えを持てるかどうか、ということだと思う。 多様性を容認することは既存のコミュニティを毀損することではないという メッセージを投げる必要があるのではないかということだ。同性婚や夫婦別 姓を認めることが家族の崩壊につながらず、外国人労働者が日本人と同等の 権利を得ることが日本人の労働環境を悪化させるものではない、というメッ セージである。変化を望むばかりに、変化に不安を覚える人たちをバカにし たり敵扱いしてしまっては、改革は失敗する。改革者が一番気をつけなけれ ばならないうことは包容力を持つということだ。SNSでは旧制度を非難す る声が多く流れていて、いかにも憎々しげな汚い言葉で「敵」を罵るものも 多い。こうしたリベラルの「ネトウヨ化」現象は、隣人への不信感に根差す ものかもしれず、それは社会の分断を招き、反動を生む。ぼくの知人でも左 翼系の発言をする人が多いので、その辺りが心配なところ。
8月4日(日)  のんびり起きて朝食後軽くトランペットの練習をし、車の運転。それから poetry portに四国旅行の日記を書く。夕方サルサバンドの練習へ。練習の後、 松山で買ったじゃこ天せんべいのお土産が好評だった。  あいちビエンナーレの「表現の不自由・その後」展が苦情や脅迫により中 止。いやな世の中になったものだ。ガソリンをまいて火をつけるとかいった 人がいたそうだが、テロ容疑で警察が動くことはできないのだろうか。脅迫 者が一番悪いのは自明だが、主催者側にも疑問を覚える。河村市長は慰安婦 の少女像の撤去を求め、中止決定後は、展示責任者たちに謝罪を求めるとい う、唖然とするような対応。芸術監督の津田大介は、一時は「作品の一部の 展示を変更」を検討したという。安全を考えて中止の決断をするのはまだ理 解できるが、圧力に屈して展示内容の変更を考えるとは理解不能。これでは 主催者自ら展示の意図を否定するようなものではないか。彼はまた、展示が 「ジャーナリストとしてのエゴだった」というような不思議な反省の仕方を しており、協賛企業に「迷惑をかけた」と中途半端な謝罪をする。腰のすわ らぬ対応で腹が立った。やむを得ず中止に踏み切るなら、脅迫者を非難する 声明を出し表現の自由の大切さを国民に訴えるのがスジだろう。ちなみに、 件の少女像については、慰安婦問題に利権を持つ者のプロパガンダの匂いが して好きではない。それでも表現の自由は守らなければならない。ここが揺 らいだら公正という概念が崩れてしまう。この事件は今後の日本社会に暗い 影を落とすだろう。
8月3日(土)  8時頃起床。朝食をとり、掃除などの家事をする。庭師の方が庭の手入れ に来てくださっている。昼食はコンビニのおろし蕎麦。トランペットの練習 をしつつ詩を書く。3時すぎに庭の手入れ終了。びっくりするくらいきれい になっていた。夕方、詩を書き終え、散歩。文教堂に寄って今村夏子『こち らあみ子』を購入。ついでに『四万十怪奇譚』を注文。夕食はいわしの煮つ けとラタトゥイユ、ポテトサラダ、油揚げと茗荷の味噌汁。