2021.4

2021年4月

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4月29日(木)
 遅く起きて朝食後、トランペットの練習。Youtubeでゴルゴ13の「海に向か
うエバ」を視聴。客船に仕掛けられた爆弾を解体するゴルゴの傍に、カクテ
ルのグラス片手にエバが現れる。なぜ出ていかないんだと問いかけるゴルゴ
に対し、「もし失敗した時一人くらい道ずれがいないと寂しいと思って」と
答えるエバがクールでカッコいい。午後、中村登の詩集「水剥ぎ」の感想。
だいぶ書けてきた。もうひと息。夕食を作ろうとしたら妻が早く帰ってきて
自分が作るというので、他の家事をする。肉豆腐おいしかった。
4月25日(日)  やはり疲れていて遅く起きる。過重労働はよろしくないですね。運転と買い 物。天平庵で和菓子を買う。グールドのシェーベルク演奏のCDを大きな音でか ける。シェーンベルクはロマン派だなあと思う。『無調の誕生』を少し読む。 夕方サルサバンドの練習へ。
4月24日(土)  連日激務のせいか体が重い。朝食後、掃除等の家事をし、トランペットの練 習。ナスと豚肉のみそ炒めの昼食。散歩し、文教堂で注文していた『無調の誕 生』を引き取りに行く。帰って中村登の詩集の感想を少し書く。夕食作り。し め鯖、トマトとカニ缶のサラダ、豚汁。
4月18日(日)  朝食後、運転をし午後、SOMPO美術館のモンドリアン展を見に行く。最盛期 の作品は多くなかったが、初期からのモンドリアンの進化の過程がよくわかっ て面白かった。風景から大づかみに要素を抜き出して再構成する、という仕方 で初期の作品は作られており、抽象化への意志が最初からあったことがわかっ た。また、かなりの遅咲きの画家であることもわかった。会場は人数制限して いたが、恐らくその上限に近いところまで人が入っていた。アートに飢えてい たのではないだろうか。帰りにタワーレコードで近藤等則のCDを2枚買う。
4月17日(土)  小雨。掃除をし洗濯。トランペットの練習をして昼は醍醐で天ぷら蕎麦を食 べる。天平庵で和菓子を買って帰宅。読書をして夕食の支度。牛肉とタマネギ、 ピーマンのオイスターソース炒め、ルッコラとニンジンとツナのサラダ、ジャ ガイモの味噌汁。
4月13日(火)  退社後、守屋さんと小林研一郎指揮日本フィルのチャイコフスキー2&5番 を聞く。サントリーホール。生のオーケストラ演奏を聞くのは実に久しぶり。 生オケの最初の一音が響いただけで涙が出そうになった。演奏はとても良かっ た。きびきびとしたリズムで、山場は山場、谷間は谷間と、メリハリのある音 楽が形作られていく。この公演はコバケンの傘寿記念の公演なのだが、歳を取 っても耳が衰えていない。驚異的な体力と言える。チャイコフスキーの音楽は 日本人の琴線に触れるメロディーにあふれているが、感傷性に溺れることなく じっくり歌い上げていって、最高だった。オーケストラの調子も上々。すばら しい音楽を聞けて感激した。守屋さんに感謝である。お客さんも皆満足したよ うだ。帰りに食事を楽しめないのが残念。
4月11日(日)  朝食後、運転と買い物。給油もする。帰って中村登詩集『水剥ぎ』の感想の 最初の方を書く。近くのカフェでオムライスの昼食。夜はサルサバンドのリハ。
4月10日(土)  朝食後、掃除。『バイエルの刊行台帳』を読む。教則本で有名なバイエルが どのような背景を持っていたかを書いた本で、当時の社会と音楽産業の関係が わかって面白かった。お昼に一橋学園付近で武蔵野うどんを食べる。太くてコ シが強く、肉汁に合う。帰って会社の仕事をし、夕食作り。あじの干物、トマ トスープ、チキン入りサラダ。
4月4日(日)  朝食後、SNSを見て、トランペットの練習。午後、小平市の市長選挙・議員 補選挙へ。両方とも女性候補者に入れた。それから小金井公園へ。途中、くら 寿司で食事。小金井公園の桜は既に葉桜が勝っている感じだったが、ハナモモ の花が満開だった。葉桜も嫌いではない。ぶらぶら歩いてガストで読書。阿部 嘉昭詩集『かけら世』を読み、中村登『水剥ぎ』を再読する。『かけら世』は 短い詩を集めた詩集で、抽象的な言葉遣いでセンチメンタルな気分をうたって いる。短歌的抒情というより新体詩的抒情と言った方が良い、アナクロニズム を演出している。平出隆のリリカルな詩に近い感じ。『水剥ぎ』は若い頃から 愛読してきた詩集だが、今度感想を書こうと思って読み直した。   帰って夕食。煎り豆腐、鳥大根、マッシュルームのスープ。
4月3日(土)  疲れていたので10時半頃起きる。朝食後、ストラヴィンスキーの「ハ長調の 交響曲」を聞きながら洗濯物を畳む。この曲、面白いですね。無調に突入した 時代の調性の在り方を打ち出した作品という感じ。新古典主義ではなく、メタ 古典という風に聞こえる。掃除をし車の運転。コンビニの蕎麦で昼食をとり、 須藤佑実の漫画『夢の端々』を読む。若い頃愛し合っていた高齢の女性二人の 人生を遡って描いていくという構成。うまくいかなくても人生は人生だと感じ る。その後、ウォーキング。ホワイトデーのお菓子が妻に好評だったので天平 庵で和菓子を買い、昨年12月にできた喫茶店で休憩。グリーンロードと名のつ いた抹茶入りのオリジナルコーヒーを飲む。まずくはないが微妙に違和感。コ ーヒー自体はおいしかった。  水田宗子さんからいただいた『富岡多惠子論集「はぐれもの」の思想と語り』 を読了。海外の研究者も参加した論集。家父長制を基盤とした中産階級の暮ら しの秩序に対し、女性の性を軸とする「はぐれもの」としてのアナーキズムで 対抗する、というのが富岡多恵子の文学上の戦略として受け止めた。女性の登 場人物たちの、結婚制度をはずれた奔放な性の営みが、実は既存の社会に反抗 するための知性の営みとして仕組まれている。伊藤野枝のようなアナーキズム に近いフェミニズムの思想を文学という手段でラディカルに具現化した作家と いう印象を持った。中産階級の男性の意識を赤裸々に描いた鈴木志郎康『やわ らかい闇の夢』や『見えない隣人』を富岡多恵子が高く評価した理由もよくわ かるように思った。  帰って夕食。オムレツ。